うをとおなすと

おさかな買いになす買いに。のほほんな毎日をつづります。

和食

オマージュ【穴ごぼう丼】

暑かったですよねぇ…今年の夏。 ほんっとに暑かった。 そして、まだ暑い…涙。 しかも、個人的なことですがそんな夏に限って超多忙。 料理もなかなか凝るワケに行かず。 外で美味しいものでも食べて精をつけねば、等と思いつつ…。 …いかんせん、高かった。 鰻…

あたりまえ【鶏となす・みょうがの冷やし鉢】

あ〜暑い。 (「あ」に濁点つけたいくらい笑) 日本の夏、というにはあまりにはげしい?最近の夏。 知らないうちに疲れもたまるし。 元気な夏野菜も、炒め物や洋風ばかりだとチョット飽きてきて。 そうめんで済ます、に走りそうなお年頃笑。 で。 どこにでもあ…

見通し良好【エビとふきの翡翠炒め】

子どもの頃、よく怒られました。 ふきの煮物のおつゆを、ストローみたいにふきで吸い上げて。 おせちにレンコンを入れるのは、穴が開いていて見通しが良いからだそう。 ふきは富貴に通じるとか。 天然、露地ものの旬は今。 1束は結構多いので、買ったら下ご…

出会い【サワラの白子と豆腐の炊き合わせ】

「一目会ったその日から…」 名調子のテレビ番組、ありましたよねぇ。 カーテン越しに出会った2人が結ばれるかどうか。今と較べれば出会い番組と言ってもほのぼのな感じ笑。 春のスーパーにも出会いがいっぱい。 ご近所のスーパーさんは、たまに普段は仕入れ…

タケノコ生活【わが家風たけのこ御膳】

「タケノコ生活」 この言葉がわかる人って、今どれくらいいるんだろう… わたしたちの世代でも、歴史の話。 戦後の食糧難。 都市部に住む人たちが、わずかに手元に残った衣類を、まるでタケノコの皮を一枚一枚はぐように、食料と交換し、なんとかしのいだ。 …

バイプレイヤーズ【かくや】

終わっちゃいましたよ。 話題のドラマ。 面白かったですよねぇ… 脇役のおじさまたち。 クセが強すぎたり。 逆にあまりにフツーなのが個性的だったり。 古風な様な、自由な様な。 一人一人メインディッシュだと、渋過ぎるというか、地味なんだけど。 脇にいる…

ランデブー【鯛と芹の梅春巻き】

今日は春のお話。 謡曲に胡蝶というのがあって。 カンタンに言うと…。 全ての花と戯れて来た蝶の精が、唯一つ、会ったことの無い冬の花、梅に焦がれて会いに来ると言う筋書き。 …というと胡蝶まるでプレイボーイの様ですが笑。胡蝶の精であるシテは女性です…

こっとこと【根菜と豚バラ肉の味噌かす煮】

擬音語や擬態語にも方言がありまして… 今となっては方言だったのか、「ばあちゃん語」だったのか、わからないものも笑。 「ごぼる」、はどうやら方言決定。 …ですが、この「こっとこと」はどうなのか笑。 煮物などをコトコト煮る、のコトコトではありません……

鬼は外 福は内【煎り豆ご飯】

大阪は住吉さんの近く。 大好きなお店がある。 昔からある。 安くて美味しい。 煎り豆ごはん。 ずっと変わらん、気取らん感じ。 ちょっとオトボケ。 でも、やさしい品がある。 実はグリンピースの豆ごはんがチョット苦手な私。 煎り大豆から作るのは、なかな…

モドキとマガイ【うにもどき(貝焼き風なめ糠)】

辞書を引くと、対になっちゃってる言葉、というのがある。 …小学生の頃、カブトガニの一生、の文章を読んでいて。 「いかめしい」を引くと、「おごそかな」。 「おごそかな」を引くと、「いかめしく、〇〇なさま」。 おーい!笑。 まあ、他の説明をよく読め…

二人静【生鱈子と葱の小鍋立て】

二人静というお能があって。 静御前に憑依された菜摘女が、静御前の霊と並んで舞うという笑。 二人で相舞う難しい曲。 ワタシの所属する流派では、同じ力量の名手が2人同時に揃うことはありえない、とのことである時代から舞われなくなったらしい。 某時代劇…

もってのほか【菊の花の和え物2種】

やんごとなき方のみしるしを頂くから「もってのほか」だとか… 籬の菊を頂くので「かきのもと」だとか… 雅なエピソードに事欠かない菊花の別名。 そう言えば、酒どころの郷里の国語の先生たちは、漢文も古文も現国の先生も笑、重陽の日の菊酒について教えてく…

巡る季節【自家製梅酢、梅干し】

解禁。 …と言ってもボジョレーではありません笑。 このブログを始めた頃に漬けた梅干し。 それよりチョット早く、漬けた梅酢。 夏の香りがようやく。 口切りの茶事と同じ。 梅干しは祖母のレシピ。(別ブログです) http://ichegrandma.hatenadiary.jp/entry/2…

きっとうまくいく【さばそぼろ】

サヴァ?(どう?) サヴァビアーン。(うまく行ってるよ) …ということで鯖です。 はい、そうです。 オヤジギャグです。 …が何か?笑 さばそぼろは作っている人も多いと思うけれど、冷蔵庫掃除にはぴったり。 あと、サバの身をスプーンで掻きとる、みたいなちょ…

氏より育ち【たらこの吟醸粕漬け】

「スーパーで一番安いタラコです。」 いいですか? 繰り返します。 今日の主役は 「スーパーで、一番、安い、タラコです。」 ステキな箱に入っている、高いのはダメです笑。 小さくて、箸で切ろうと思うと意外に固くて上手に切れなくて笑、スーパーで大体298…

異種格闘笑【秋刀魚とニラの韓国風ぬた】

クセが強い人、っている笑。 で、周りがそういう人同士鉢会わせない様に気を使ってると、意外に意気投合しちゃったりして。 これはまさにそんな感じ。 個性同士のぶつかり合い笑。 きっかけはご近所に到来した大量の新鮮なサンマ。何尾使っても良いので料理…

学生さん【かやく御飯】

学生アルバイトの定番、家庭教師。 私も当時はご他聞にもれず笑。 のんびりした時代。途中でお母さんが作ってくださる晩ご飯が楽しみで。 下宿の賄いとも、もちろん実家とも違う家庭の味。 その中で、いくつかのお宅でご馳走になったのがこれ。 かやく御飯。…

見た目先行笑【柿の和洋白和え】

素材から料理が浮かぶこともあるけど、器から料理が浮かぶこともあって。 ご近所の可愛い雑貨屋さん。(http://boelstore.com) 若い人の素敵なセンスで、面白い生活雑貨、文房具、ナドナド。 そんな中に感じのいい器が。 夏はガラスの小皿だったり。 http://i…

ひかえおろう〜笑【鯛かぶら】

寒くなると帰宅時間も早くなり・・・ 家で時代劇など。 さて立ち回りの後、助さん格さんが印籠を出して一言。 「頭が高い、ひかえおろう〜!」 「はは〜っっ」 子供の頃は、時代劇好きな割りに、主人公が困った立場や誤解に曝されると観られなかったので笑(…

わらしべ長者【大羽いりこの有馬煮】

え〜情けは人の為ならず、などと申しまして笑。 いつもお世話になっている大好きなお店にささやかな出張のお土産を。 で。 頂いちゃいましたね。 お返し。 すご〜く上等の大羽いりこ。 めっちゃめちゃ良いやつ。 ちょっとビビるくらい笑。 イワシは魚へんに…

最強【ヒラタケと豆腐の味噌汁】

スーパーで新潟のヒラタケ発見。 秋ですなぁ… 山菜とキノコは自給できるくらいの山奥で育った身には笑、ちょっとスーパーでは淋しい気もするケド、いろんなキノコを見ると、やっぱり気分はアガる。 でヒラタケなんですが… 私の中では、豆腐と味噌汁が最強。 …

七変化【小芋の炊いたん・小芋の唐揚げ・小芋のとも和え】

七変化と言って、お笑い番組が浮かぶか、KYON2が浮かぶか、ドラマが浮かぶかで年齢が分かります…ではなく笑。 (ちなみに長谷川一夫の「雪之丞変化」は「七」がつきません…念のため) 1人の役者が次々に姿を変える「変化物」。 今日はさしずめそんな話。 世の…

滅多矢鱈【めった汁】

夕飯の支度をしながら。 付けっ放しのテレビ。 よくある生産農家さんの紹介番組。 いきなり。 ものすご〜く懐かしい言葉が飛び込んできた。 「めった汁」 何というか、ビミョーな郷土料理笑。 作り方を言うと、大概の人に「あ〜豚汁でしょ?」とか言われるの…

白ブタをプロデュース【アッサリ塩角煮】

えー、手間と時間、掛かります笑。 …と言っても前の晩に2度ほど下茹でするだけなんですが…(大ゲサ?)。 さて、黒ブタは高級ブタの代名詞なのに、白ブタはなぜちょっとディスってるっぽいのか?…などとぼーっと考えているうちに笑。 モチロン飴色の甘〜い角煮…

他力本願【簡単柴漬け】

自慢じゃないが、小さい頃からモノを頂きやすい。 それも食べ物。 ピアノの先生にこっそり小川軒のレーズンサンドをもらったり。 山の方の同級生の家から、袋一杯の山菜や、もぎたての椎茸を貰って帰ってきたり。 高校生で下宿してからは、定食屋さんでナゼ…

夢のまた夢【生麩の素揚げ】

大学生の頃、先斗町に小さなお店ができた。 トントンと2階に上がると、白木のカウンターと、何席かの掘りごたつ。 多分脱サラなのか、あんまり商売人っぽくない、生真面目そう〜なマスター。 白木のカウンターはいつもピカピカ。 店内は明るいけど、無口な店…

いい湯だな【なすの翡翠煮 ゴマソース】

夏になるとミョーに煮びたし、だとか焼きびたし、だとかが作りたくなる。 もちろん、汁気たっぷりの喉越しが恋しい、というのもあるのだけれど、多分もう一つの理由は、作っている時の景色。 なるべく淡い色の、透明度の高いお出しを作って、その中で気持ち…

ツルツルとセンス【なすのツルツル】

大学生の頃、近くに、つげ義春の漫画の名前の居酒屋さんがあった。 演劇だか音楽だかをやってたと噂の、今思うと、私たちよりちょっとだけ年上のお兄さんがやっていたお店。 サブカルっぽくて、少し浮世離れした感じなんだけど、大学生がハメを外したりする…

ミスマッチ?【ぶりの竜田揚げと長芋の素揚げ】

ちょっと変わった調理法って、どうしても魅力です笑。 さて長芋。 もちろん生で短冊が一番有名。 叩いても。 シャキシャキ、ツルル。 でもウチの田舎では、長芋、炊くんです。 他の煮物にはあまり砂糖を使わないのですが、ちょっとお砂糖を入れて、甘めに。 …

きゅうりのこと。-その1【きゅうりの小鉢2品】

「一番好きなきゅうり料理はなんですか?」 ・・・あんまり聞かれることのない質問の気がする笑。 私の場合、実はこれ。笑。 「ころころきゅうり」 しょう油とちょっとの昆布茶(祖母は味の素)で和えるだけ笑。 子どもの頃、これがあると延々きゅうりを食べ…