七変化【小芋の炊いたん・小芋の唐揚げ・小芋のとも和え】
七変化と言って、お笑い番組が浮かぶか、KYON2が浮かぶか、ドラマが浮かぶかで年齢が分かります…ではなく笑。
(ちなみに長谷川一夫の「雪之丞変化」は「七」がつきません…念のため)
1人の役者が次々に姿を変える「変化物」。
今日はさしずめそんな話。
世の中には小芋(小さめの里芋)を剥く専用の包丁もあるそうで。
大学生の頃、アルバイト先の割烹料理屋さんで驚いたのは、一度に仕込む小芋の量。
昆布と鰹の透き通った出汁で炊いて、毎日「火入れ」をしながら使っていく。
最初はそのまま。
「小芋の炊いたん」。
何日も経てば「火入れ」で柔らかくなってしまうので、粉をまぶして「小芋の唐揚げ」。
最後は、煮崩れてくるのも出てくるので、柚子味噌の入った芋の衣で芋を和える「小芋のとも和え」に。
とも和えはさらに胡麻などを加えても。
濃い目の煮っ転がしも美味しいけれど。
淡く作って、長〜く愛して笑。
「小芋の炊いたん」
「小芋の唐揚げ」
「小芋のとも和え」
ー小芋の炊いたん・唐揚げ・とも和えー
<小芋の炊いたん>
- 小芋 1袋
- 米の研ぎ汁
- 出汁 2カップ
- 酒 大さじ1
- 薄口しょうゆ 大さじ1
- みりん 小さじ1.5
- 塩 少なめの1つまみ
- 小芋は皮を剥き、米の研ぎ汁で一回茹でこぼす。
- 出汁に小芋を入れ、火にかける。
- 中火で少し煮てから酒、味醂を加え、さらに少し煮て薄口しょうゆを加え、柔らかくなったら最後に塩で味を決める。(取っておく場合は、ここでタッパーなどに入れて冷蔵庫で保存)
- 柚子の皮などをあしらってだす。(冷やしたままでも美味しい)
<小芋の唐揚げ>
- 小芋の炊いたん
- 天ぷら粉もしくは薄力粉と片栗粉を半々に混ぜたもの
- サラダ油
- 小芋に揚げ衣をまぶし、170度くらいの油で揚げる。(火は通っているので、中まで熱くなればOK)
<小芋のとも和え>
- 小芋の炊いたん
- 味噌 2(割合で)
- みりん 1
- 砂糖 1
- 柚子の絞り汁 0.5
- 柚子の皮 好みの量
- 味噌に煮切ったみりん、砂糖、柚子の絞り汁、すりおろした皮を加えて良く混ぜ、柚子味噌を作る(市販品でも可)。
- 小芋の炊いたんのうち、5分の1位を潰し、味をみながら芋より多めの柚子味噌を加えて和え衣を作る。(衣が固ければ小芋の煮汁で伸ばす)
- 小芋の炊いたんを(大きければ適宜切って)3の衣で和え、柚子の皮のすりおろしなどをあしらって出す。
※しっかり炊いてあるので、お弁当に入れても美味しいです。