小さな喜び【ひいかのオレガノ香味パン粉詰め】
学校を卒業するとき、恩師にもらった言葉がある。
petite merveille
恩師と言っても、尊敬のあまり遠くから包丁さばきを観るだけが精一杯、の先生だったので、意味も聞けず笑。
調べてみれば、「ささやかな感動」「小さな驚き」。
驚く方も、驚かせる方も。
鈍感にならず。
大げさにならず。
なかなかそれは難しいけれど。
せめて時には、ちっちゃなものに目をとめて。
サテサテ笑、それはさておき。
ちっちゃな食材、結構好きなんです笑。
代表格はひいか。
お腹に香り高いパン粉を詰めて。
辛口の白ワインはベストマッチですが、今日はシェリーを合わせてみました。バーボンも意外に合いマスよ笑。
香味パン粉は気分で好きなもの(オリーブ、ケッパー、お好きなハーブ類などなど)を入れて。
今日はシンプルにオレガノをタップリ効かせ、トマトソースに合う爽やかな香りに。
パン粉は余ったら1週間くらいは冷凍可能なので、そのまま軽くソテーした白身魚やホタテ、ナスなどの野菜にふりかけ、オーブントースターなんかで焼いても美味です。
頂いたGABANのオレガノは、香りよく、苦味少なく、たくさん入れても大丈夫笑。トマトソースは今日はトマト缶で。市販でもモチロンOK。その時でもローリエを入れて煮直すと味にグッと高級感がでます。
ひいかは身が薄くて柔らかく、サッと火が通り、硬さの心配は無用。もちろん、もっと大きなイカでもできます。
一口食べると意外なほど優しい味。
小さな驚き。
小さな喜びに変わりますように…
ーひいかのオレガノ香味パン粉詰め(2人分)ー
- ひいか 8〜10匹くらい
- トマトソース(自家製のカンタン版レシピは最後に) 1カップくらい
- 塩こしょう
<オレガノ風味の香味パン粉(作りやすい分量)>
- パン粉(細目) 20グラム
- パルメザンチーズ(粉チーズ可) 10グラム
- にんにく 1かけ
- オレガノ(GABANドライ) 大さじ1
- オリーブオイル 大さじ1
- 塩こしょう 適宜
- (お好みでアンチョビ1切れを刻んでいれても)
- ひいかは足を外し、ハラワタと目玉を取って洗い、キッチンペーパーで拭いておく。
- 香味パン粉は、にんにく、チーズはすりおろし、全ての材料をボールで混ぜる。
- ティースプーンでひいかのお腹にパン粉を詰める。(大きいひいかの場合は下足もお腹につめる。更に大きなイカを使う場合は、刻んでパン粉に混ぜてもよい)
- グラタン皿にトマトソースを敷き、パン粉を詰めた胴と足を載せる。
- 上からも少しパン粉、オリーブオイル、オレガノを振り、230度のオーブンかオーブントースターで焦げ目が付くくらいまで焼く。(先にレンジで5分加熱してからグリル(10分くらい)すると、早くできます)
<基本のトマトソース(作りやすい分量)>
- トマト缶 1個
- 玉ねぎ 4分の1個くらい
- (好みで)にんにく 1かけ
- ローリエ 1枚
- オリーブオイル 大さじ2
- 塩こしょう
- 鍋にオリーブオイルを入れ、にんにくを入れる場合は、ここで包丁で叩き潰したものを入れて火にかける。
- 玉ねぎは、みじん切り、薄切り、ざく切りなど、後で食べたい食感に合わせて切る。
- 鍋のオイルが温まって来たら、玉ねぎを加え、あまりへらなどで混ぜず、焦げないように鍋をゆすりながらゆっくり炒める。(ここの炒め加減でソースのコクや甘さが決まるので、使う料理やお好みに合わせて)
- 玉ねぎが炒まったらトマト缶を加え、へらで潰し、ローリエを入れて煮込む。
- ソースの色が、明るくオレンジがかった赤色に変わったら(だいたい15分くらい)、塩こしょうで味を整える。
- 滑らかなソースを作りたい場合は、ここでザルなどでこす(その場合玉ねぎはザク切りでよい)
※使ったトマト缶の酸味が強すぎる時は、隠し味に砂糖をほんのひとつまみ加えるとまろやかになります、。
※今回のレシピブログさんのGABANスパイスモニターはソースにローリエ、パン粉にオレガノを使わせて頂きました。どちらも爽やかでありながら優しい香り。特にオレガノは苦くないので、タップリ使えそうです。
カレーなる一族【我が家のスープカレー】
…カレーと言えばインドです…笑。
この間久しぶりにインドカレーの講習に行ったりして、やっぱりそう思った次第。
スパイスとともに数千年(…らしいですよ)。
悠久の歴史。
でも今、日本ほど、本家とも違う、いろーんなカレーのある国はないんじゃないか笑。
中には「ご当地カレー」まで。
…ということで、今日はこちら。
言わずと知れた北海道のカレー。
一家言ある方も多く笑。
南インドやスリランカ、中国などルーツとされる国も多く、お店も沢山あって味わいも多様。
でも大きく言えば、サラッとしながらコク深く、スパイスの香り高いスープと、大きな具。
北の大地の、新鮮な素材。
…自己流ですが、昔から好きで、作ってました。
今日はスタンダードな鶏肉バージョンですが、ベースを作ったら、後の具は季節次第。
秋冬は根菜やきのこ。
夏ならナスやトマト、ズッキーニなど。
スープが決めてなので、ベースをシッカリ煮込んで、食べる時に他の具を入れます。
大き目の具はご馳走感満載。
ベースさえ仕込んでおけば速いので、おもてなしにも。
邪道かもしれませんが、ワタシは日本のカレーらしく、隠し味に醤油やソースを使っちゃいます笑。
ちょっとしたコツですが、冷しゃぶを作った時の豚肉の茹で汁なんかを捨てずに取っておいて、水の代わりに使っても、コクが出て美味しいです。
カレーなる一族の末裔。
思えば遠くへ来たもんだ。
ー我が家のスープカレー(2人分)ー
【スープベース】
- 鶏骨つきモモ肉 2本(なければ手羽元4〜5本でも)
- にんじん(具材用) 2分の1本
<香味野菜>
- ニンニク 大1かけ
- しょうが 大1かけ
- 玉ねぎ 2分の1個
- セロリ 10センチ分くらい
- にんじん 4分の1本
<スパイス・調味料>
- カレー粉 大さじ2
- クミンパウダー 大さじ1
- コリアンダーパウダー 大さじ1
- 鷹の爪 1本
- 粒黒胡椒 5粒くらい
- ローリエ 1枚
- サラダ油 大さじ2
- 酒 50cc
- 無添加コンソメ 8〜9グラム
- 水1リットル
- トマトペースト 大さじ2
- 醤油 大さじ2
- ホールトマト缶 2分の1カップ
- 塩こしょう
- <仕上げ用>
- ウスターソース 大さじ1
- (あれば)ガラムマサラ 少々
- 具にする素材 じゃがいも ピーマン、ゆで卵など
- 鶏モモ肉はフォークでブツブツと穴をあけ、塩こしょうを擦り込む(できれば骨に沿って包丁で切れ目を入れておくと、味も染みやすく、スープにもコクがでる)。
- 具材用のにんじんは皮を剥き、大きく切る。(面取りは不用)
- 玉ねぎは薄切り、その他の香味野菜は全て千切りにする。
- 鍋にサラダ油大さじ1を入れ、モモ肉の表面をサッと焼いて取り出す。
- 残りのサラダ油を入れ、唐辛子、ローリエ、黒胡椒を軽く炒めて香りを立てる。(アッサリさせたい人、香りをマイルドにしたい人は、これらのスパイスを煮込む時に加えても)
- ニンニク、しょうがを加えて炒める。
- 香りが出てきたら、にんじん、セロリ、玉ねぎの順番に加え、さらに炒める。
- 野菜がしんなりしたら、パウダースパイス類(カレー粉、クミン、コリアンダー)を入れ、充分香りを引き出すようにしっかり炒める。
- トマトペースト、しょう油を加えてよく混ぜ、鶏肉を戻す。
- 酒、水、ブイヨン、つぶしたトマト缶を加え、具材用のにんじんも加えて、アクをすくいながら煮る。にんじんが柔らかくなり、鶏肉が骨から外れやすくなるくらいまで煮込む。(前日仕込んでおく時は、ここで具材とスープを分けて取っておくと良い。)
- スープにソース、ガラムマサラなどを入れて仕上げ、他の好きな具材に火を通して(レンチン、素揚げなどお好みで)添えて出す。
※じゃがいも、タケノコなど、スープの味を染み込ませたいものは、にんじんが少し柔らかくなったくらいで一緒に煮ても。
※ガラムマサラはなくても大丈夫。パウダースパイスも、カルダモンなどお好きなものを試してみてください。今日は香味野菜を炒めた所に入れていますが、水を入れた後に別鍋で炒って入れても香ばしいです。
※アクをすくう時、油をすくい過ぎると、コクや香りが薄くなるので気をつけて。
ホームスイートホーム【トリュフ風サツマイモの洋風きんとん】
Home, Sweet Home.
我が家が一番笑。
子どもの頃、家族のお出かけから帰って来ると、決まって大人はこう言ったもの。
番茶かなんか淹れながら…
お風呂の中の「極楽極楽」とおんなじ。
…そんなお年頃になりました笑。
今回のスパイスモニターはバレンタイン特集。
バニラビーンズ、シナモンシュガー、ドライミント。
ドライミントはお肉なんかにも使うとして…
バニラビーンズとシナモンシュガーは…
やっぱスイーツでしょ。
チョコレートも良いけど、結構沢山できちゃうし。配って歩く年齢も過ぎて…笑。
美味しいものを少し。
でも少しくらい食べ過ぎても、安心なものを。
縁の下の力持ちはバニラビーンズ。
リッチで贅沢な味と香りに。
滑らかな舌触りは想像以上。
番茶でもコーヒーでも紅茶でも。
我が家が一番笑。
ートリュフ風サツマイモの洋風きんとん(小さめ15〜16個分)ー
- さつまいも 小1本(皮付きで200グラムくらい)
- バター 10グラム
- ラム酒 大さじ1
- 砂糖 30グラム(さつまいもの甘さに応じて増減させて。)
- 生クリーム 小さじ1
- 刻んだオレンジピール 大さじ1杯半
- バニラビーンズ 4センチ分くらい
- シナモンシュガー 小さじ4分の1くらい
- ココアパウダー 適宜
- ココナッツファイン(細かいココナッツフレーク) 適宜
- さつまいもは柔らかく蒸すか、レンジでチンして皮をむいて熱いうちに潰し、180グラムほど取り分ける(余裕があれば裏ごしでつぶすとよい)。
- バニラビーンズは開いて中の粒を出しておく(残ったさやはグラニュー糖の中などに入れておくとバニラシュガーができる)。
- さつまいもが温かいうちにバターを混ぜて溶かし、ラム酒、甘さの加減を見ながら砂糖、生クリーム、バニラビーンズの中身、シナモンシュガーを加えてよく混ぜ、最後にオレンジピールを均等に混ぜ込む。
- バットにラップか耐水性のオーブンペーパーを敷き、生地を入れてならす。
- 厚さを平らにならしたら、上にもラップをして、バットかタッパーなどを載せ、軽く重しをして冷蔵庫で一晩冷やす。
- 生地を切り分け、ココアパウダー、ココナッツフレークなどをまぶす。(手で丸めて成形してもよい)
※切るとこんな感じ笑。
※今回使ったのはGABANのバニラビーンズとシナモンシュガー。バニラはエッセンスも良いけど、軽やかで華やか、でもシッカリ「効いて」くれる香りはビーンズならでは笑。辛味が強過ぎず、ふんわり包み込むような香りのシナモンシュガーもオススメです!
復習の彼方に笑【ドライラムキーマとジャガイモのカレー】
羊が一匹、羊が二匹、羊が…、…三百六十五匹、……、羊が六千八百五十四匹、羊が…
眠れない夜をお過ごしのみなさん。
お元気ですか?
羊は数えるより食べる専門の、icheです笑。
…さて、行って来ました。
羊を食べる人たちの集い。
食べる、貪る。
いや齧る笑。
羊齧協会さんのラムアンバサダープログラム。
今日はスパイスのお勉強もできるという…
講師は旅するスパイス商、シャンカール野口さん。
インドカレーを習うのは本当に久しぶり。
ただ当時は、シンプルだけど奥が深く、どうしても習った通りにできなかった思い出も。
折悪しく風邪気味で、帰ろっかな〜、とヘタレていたら、続々と集まるみんなの熱気と「ターメリックは天然の抗生物質と言われてますから!」の先生の力強いお言葉。
幸いスパイスの香りは感じられたので、参加することに。講義前から先生を質問攻めにするツワモノも笑。
さて講義。
基本のスパイスの割合。
インドカレーの調理法に隠された香りと味の波状攻略法。
テーブルの上には基本の4種のパウダースパイス(コリアンダー、クミン、カイエンヌペッパー、ターメリック)が置かれていて、各自調合。ただ、同じ講義を聞いていても、個性がスゴイ笑。
ちなみに、筋金入りのコリアンダー好きのワタシ
http://iche.hatenablog.com/entry/2016/07/03/120116
、こっそり増やしてたら先生にバレました…笑。
調合したスパイスはお土産に。スタータースパイス(後で詳しく)用のホールクミンも小分けして頂いて。
実演と実食。
…美味しかったね、やっぱり。
昔ならった友達との違いは、パウダースパイスをぬるま湯で溶いたりしないこと。
それと、炒めていて焦げそうになったら、割とこまめに、ちょっとずつ水を足して、油と水で炒めていくような、新しいコツも習ったり。(中国料理の水炒めをちょっと思い出しました・・・)
でも、最後まで味見をしない所や(友人によると、火の通りが中途半端なスパイスは身体に悪いとのこと)、スタータースパイスの使い方はやっぱり似ていて。
早速家で。
ラムのひき肉は売ってなかったので、肩ロースをフードプロセッサーで粗いミンチに。
配られたレシピは植物油だけど、実演に従ってバターで。玉ねぎ、トマトは今回大きかったので1つずつで。
…結果。
美味しくできました。
飲み物は赤ワインを合わせたけど、これも相性や良し。
家じゅうカレー臭にしても、挑戦の価値アリです笑。
(今回は実作記なので、許可を頂いて、先生が配られたレシピを掲載しますが、美味しさは保証します!)
ードライラムキーマとジャガイモのカレー(シャンカールさんのレシピ)ー
※は私の感想。再現写真も載せています。
(材料)
ラムひき肉 400g
じゃがいも 2個(固めに茹でて、1.5センチダイスサイズに切る※実演では生だったので私も生で再現しました)
スタータースパイス<クミンシード>小さじ2分の1
玉ねぎ 2個(みじん切り※私は大きい玉ねぎだったので1個で)
にんにく 1片(みじん切りやや大きめ)
しょうが 1片(みじん切りやや大きめ)
トマト 中玉2個(ざく切り※私は大玉だったので1個で)
菜種油 大さじ3(実演も私も、菜種油大さじ1+バター大さじ2で行きました)
パウダースパイス(当日調合)<コリアンダー大さじ1、クミンパウダー小さじ1、ターメリック小さじ2分の1、カイエンペッパー小さじ2分の1>
塩 小さじ1
香菜 大さじ1(みじん切り)
(作り方)
1:菜種油をフライパンで中火で温め、スタータースパイスを入、香り油を作る。
2:クミンシードの周りがプチプチしてきたら、にんにくとしょうがを加え、色づくまで炒める。玉ねぎを加え、中強火で炒める。<焦げそうになったら大さじ1の水を加える>
3:玉ねぎがきつね色になったら、トマトを加える。
4:トマトの水分を飛ばしペースト状になったら、パウダースパイスと塩を加える。
5:2~3分炒めたら、ラムひき肉を投入して色づくまで炒めたら、水50ml(分量外)を加え火を弱火にして10分間炒める。
6:蓋を開けて、刻んだじゃがいもと香菜を入れ、中火で3分ほど混ぜ炒める。
7:じゃがいもが柔らかくなり、塩味調整したら出来上がり。トッピングに香菜(分量外)をふりかける。
※実演では最後にガラムマサラを投入してたので、家でも。写真はシャンカールさんのお店のガラムマサラです。家ではにんじんのときゅうりの梅酢ピクルスを添えました^_^
こっとこと【根菜と豚バラ肉の味噌かす煮】
擬音語や擬態語にも方言がありまして…
今となっては方言だったのか、「ばあちゃん語」だったのか、わからないものも笑。
「ごぼる」、はどうやら方言決定。
…ですが、この「こっとこと」はどうなのか笑。
煮物などをコトコト煮る、のコトコトではありません…
…何というか、例えば、身動きが取れないくらい毛布や布団にくるまったり、こたつに首まですっぽり入って暖を取っている様を「こっとことになる」と。
モコモコ、でも無いんです笑。
たしかばあちゃんの場合、たま〜に食べ物に使ってた時も。
例えば煮込みうどんとか、シチューとか。
残ったのを煮込みすぎて具が動かせないくらいトロミがついちゃったりしてると。
「こっとことになっとる…」と。
さて、閑話休題。
春の足音は聞けども、まだまだ寒い今日この頃。
「こっとこと」に着込まなくても、身体の芯から「ぽっかぽか」になれる煮物を笑。
薄切りの豚バラ肉をくるくるっと巻いて作ります。
ニガテな人でも食べやすく、酒粕の分量はホンの隠し味程度ですが、粕汁大好き!ストロングスタイル好みの方は笑、味噌と同量くらいまで増やしても。
ただし、トロミもシッカリつきやすくなるので、コッチが「こっとこと」になって笑、焦げつかないよう要注意。
ではでは、ハフハフして⁈召し上がれ笑。
ー根菜と豚バラ肉の味噌かす煮(3〜4人分)ー
- 豚バラ薄切り肉 180グラムくらい
- 里芋 3〜4個
- 人参 4分の1本
- ごぼう 2分の1本
- しょうが 1カケ
- 鷹の爪(赤唐辛子) 2分の1本
- 昆布 7センチ角くらい
- 水 500cc
- 酒 50cc
- 味噌 大さじ3くらい
- 酒粕 大さじ1〜2杯
- 青ネギなど 好みで
- 昆布を分量の水に浸けておく。
- しょうがは薄切りにする。
- 人参、ごぼうは皮を剥き、乱切りにしておく。
- 豚バラ肉は端からくるくるっと巻いておく。(キュッとキツめに巻いて、最後ポンッと押してあげれば特に留めたりしなくても大丈夫)
- 昆布の鍋にしょうがを入れて火に掛け、沸騰してきたら豚バラ肉を入れる。
- 肉の色が変わり出したら、酒を加え、アクをすくって人参、ごぼうの順に入れる。
- 里芋の皮を剥き、米の研ぎ汁か、なければ米ひとつまみを入れた水で下茹でする。
- 芋の表面が少し透き通るくらいで、肉の鍋に入れ、3〜4分煮る。
- 味噌、酒粕を溶き入れ、鷹の爪を入れ、アルミホイルなどで落とし蓋をして、15分ほど煮る。
- 火を止め、5分ほどおいて味を含ませてから出す。
※ごぼうを入れる時も、人参の色が少し濃く変わるのを待って入れた方が、早く柔らかくなります。鷹の爪は入れずに頂くときに七味を振っても、逆に効かせたい人は、もっと早めに入れても美味しいです。肉が硬くなったり、味が抜けたりしにくいので、前の日作って温めなおしてもok!
鬼は外 福は内【煎り豆ご飯】
大阪は住吉さんの近く。
大好きなお店がある。
昔からある。
安くて美味しい。
煎り豆ごはん。
ずっと変わらん、気取らん感じ。
ちょっとオトボケ。
でも、やさしい品がある。
実はグリンピースの豆ごはんがチョット苦手な私。
煎り大豆から作るのは、なかなかタイヘン過ぎて。
美味しい煎り大豆が街に溢れる今の季節。
本家には敵わねど笑、残りのお豆で作ります。
(ご近所にポン菓子のおっちゃんが廻ってくる人は!笑、お米の代わりに預けると節分でなくても良い具合にしてくれるかと)
豆の香りと味は結構強いので、少しでok。そして味付けは、塩をしっかり目に効かせるのがコツ。甘みのある鶴の子の煎り豆が手に入ったら、本家にすこーし近づけるかも。
長生きして頂きたいおじいちゃん、おばあちゃんも、お豆が柔らかく食べられます笑。
笑いの街の豆ごはん。
笑う門には福来る。
今年も元気に参りましょう笑。
ー煎り豆ご飯(2合分)ー
- 米 2合
- 煎り豆 1つかみ
- 酒 大さじ2
- 塩 小さじ1〜2弱
- 昆布 4センチ角
- 水 酒を入れて2合分の普通の水加減
- 米はといで吸水させておく。
- 煎り豆は、皮は剥かなくてもよいが、手でカンタンに剥けるので、時間か人手があれば笑、できれば剥いておく(お子さんとワイワイ剥いても)。
- 米に酒、塩を入れて水加減し、昆布、煎り豆を入れて炊く。
※味のついたご飯ものの時は、他をグッとシンプルに笑。ジャガイモのお味噌汁、アサツキのヌタ、長崎の美味しい練り物で休日の朝ごはん。
唐魂洋才【白菜のステーキ】
冬と言えば白菜(断言笑)。
鍋に浅漬け。
…日本の食卓、って感じの風景。
でも、日本で白菜が食べられるようになったのは、20世紀に入ってから、とのこと。
実は、観賞用の甘藍(キャベツ)の方が大先輩だそう…
だから、時代劇のチョンマゲ武士が、白菜の漬物を頬張る、なんていうシーンは、実はありえないそうで笑。
ただ、塩漬けだけでも白いご飯に合う、優しい香りと甘みの個性が、彼(彼女)を和食の顔に。
いつの間にか、どこの国で生まれたか、なんてどうでもいいことに。
自分もこうありたいものです笑。
さてさて、今日は少し前に頂いた白菜の話。
友人のお父様は農業指導をされていて。
贅沢なことに、ギッシリ詰まった一株を頂戴笑。
長く楽しみたくて、半分はすぐキムチに。
4分の1は、甘い水分と、一緒に頂いた柑橘類を楽しむ水炊きに。
そして残りの4分の1。
こんな時だけできる冒険。
でもできるだけ、そのままで。
出汁も足さず。
香りと香ばしさだけプラスして。
蒸し焼きにして、パルミジャーノとバルサミコ。他の塩味は「付け合わせ」笑のベーコンのみ。
醤油も試してみたのですが、意外や香りが強すぎて引き算で笑。
中国から来日して100年。
いまや英語ではnappa cabbage(中国語とも日本の”菜っ葉”が語源とも)と呼ばれることもあるそう。
でも今日は、シルクロードを逆に辿ってイタリアへ笑。
白ワイン、合いますよ〜
ー白菜のステーキ(2人分)ー
- 白菜 4分の1株
- オリーブオイル 大さじ1
- (塩こしょうはお好みで)
- ローリエ 1枚
- パルミジャーノチーズ 好きなだけ
- バルサミコ酢 大さじ1〜2杯
- ベーコン(切り落としでもスライスでも) 50グラムくらい
- 白菜は縦くし形に切る。
- フライパンにオリーブオイルを入れて火にかけ、白菜を並べて蓋をする。
- 片面がこんがり焼けてきたら返し、鍋の端にベーコンを入れて焼き始める。
- 中弱火くらいで、ベーコンが好みの加減になり、白菜に火が通るまで焼く。
- 器に盛り、パルミジャーノを好きなだけすりおろし笑、バルサミコ酢を掛けて頂く。
※バルサミコ酢はモノによって味が違うが、長いこと使い切れない場合は笑、煮詰めておくとソースとして使いやすくて便利。