有朋自遠方来【アサリとスペアリブの梅蒸し】
ウチの近くには美味しいお店が多いのだけれど、中でもチョット変わり種のお店。
開店日は気まぐれ笑。
味わえるのは出会えた時だけ。
…というと気難しそうだけど。
そんなこと無く。
ただただ自然体笑。
気にしない気にしな〜い。
ひと休みひと休み笑。
ステキな店主さんのセンスの良さに、なんだかそんな風に言いたくなるお店。
さて先日、久しぶりにお店へ。
全て美味しく、堪能堪能。
ただ、その日は頭の中にある懸案が…
アサリとスペアリブで美味しい汁物が作りたいのだけれど。
一緒に煮ると、スープは絶品だけれど、なんだかスペアリブが出汁ガラみたいに。片栗粉をまぶせばスープがズルズルになりそうだし…あと、アサリはアサリで身を重視してスグに引き上げると味が出ず。
頭の中の理想は、豆豉蒸しみたいなトゥルン、としたスペアリブと、豚と貝の旨味が良く出たスープ。
…なんだかなぁ…もぅ、わからん!
で、お店の美味しさにそんなことも忘れかけ、お隣りの見知らぬ淑女たちと美味しいメニューの話で盛り上がっていたところ…
なんと、ただならぬこの淑女連のお一人、中国料理の先生と‼︎
つい質問。矢継ぎ早に質問。
…で、ご回答頂きました。
ポイントは2つ。
1.豚肉は下味をつけたら寝かせること。
2.お皿を傾けて蒸して、スペアリブは汁に浸からない様にすること。
たしかに。
これだと、トゥルンも汁もチャンと両立。
ただし、道具不足は工夫でカバー笑。
味は、モチロン豆豉味も美味しいけれど、絶賛夏バテ中の身体のため笑、梅干しでややサッパリ。意外にも中国風のこっくりした味になります。
子曰。
學而時習之。不亦説乎。
有朋自遠方來。不亦樂乎。
人不知而不慍。不亦君子乎。
朋には同じ事を学ぶ仲間、有には集まる、できる、という意味もあるのだそう。
美味しいモノの集まる場所には、美味しいヒトも集まってくる、と実感。
滋味満悦。
ーアサリとスペアリブの梅蒸し(3〜4人分)ー
- スペアリブ 300グラム
- 梅干し(できれば塩と紫蘇だけで漬けたもの) 2分の1個
- しょうがのすりおろし 2分の1かけ
- 酒 大さじ2
- 薄口醤油 小さじ1
- 砂糖 小さじ半分
- ごま油 大さじ1
- 片栗粉 大さじ1.5
- アサリ 1パック
- 水煮のたけのこ 50グラム
- 薄口醤油 小さじ1
- 干しシイタケ 3枚
- 水150cc
- 鶏ガラスープ 200cc
- 塩 少々
- 干しシイタケは分量の水で戻しておく。
- スペアリブはビニール袋に入れ、梅干し〜片栗粉までの調味料を加えて良く揉み込み、最低2〜3時間置いておく。(ココまでは前日でも)※ポイント1:下味を揉み込んだスペアリブを寝かすことによって、片栗粉も肉の中まで染み込み、蒸しても剥がれ落ちないトゥルンの食感になるのだそう。
- 蒸し器を温めておく。
- たけのこは出来るだけ薄切りにし、薄口醤油小さじ1杯をまぶしておく。
- シイタケは1個を2〜3枚にそぎ切りにしておく。
- 少し深めの鉢の片側に、たけのこを並べる。
- 必ずたけのこの上にスペアリブを置き、空いているもう片側にアサリ、シイタケを入れる。※ポイント2:蒸し器に入れる時、スペアリブが下3分の1以上汁に浸からない様に、蒸し器のスペアリブ側の皿の下に、クッキングペーパーを畳んだものか、薄い布巾を敷いて、スペアリブ側が高くなる様にする。
- 蒸し器に器に入れたら、アサリ、シイタケの側がしっかり汁に浸かるように、干しシイタケの戻し汁、鶏ガラスープを加え、強めの中火で30分ほど蒸す。(できれば、火を止めてからお皿の傾きを平らにし、10〜15分置いて全体に味を含ませるとよい)
※蒸し器に入れた器。ちなみに今回、ウチには大きな蒸し器がないので、28センチのフライパンに湯を張り、小さめの布巾を敷いて蒸しました。蒸す時は蒸し汁にスペアリブが浸からないように、とのことだったので、皿を傾けるだけでなく、スペアリブの下にたけのこを敷いてみました。