うをとおなすと

おさかな買いになす買いに。のほほんな毎日をつづります。

2016-01-01から1年間の記事一覧

ぜいたく

お昼に1人。 冷凍庫に塩鮭。 冷蔵庫には卵ときゅうり半本。 お米はある。 さて、どうする。 ご飯を炊いて卵と鮭を焼き、きゅうりを齧る笑。 ・・・でも良いけれど。 よく思い出せば酢もある。砂糖もある。 もっともっとよーく探せば、だしやいりゴマだってあ…

マミレとダラケ【ネギ塩鶏冷麺】

・・・さて冷麺( http://iche.hatenablog.com/entry/2016/07/28/083000 )の続き笑。 むかーしのこと。 大学でオーストラリア人の先輩と話していて。 とってもオーセンティックなインテリの先輩笑は、どうやら日本人の自国に対するややポップなイメージ(新…

他力本願【簡単柴漬け】

自慢じゃないが、小さい頃からモノを頂きやすい。 それも食べ物。 ピアノの先生にこっそり小川軒のレーズンサンドをもらったり。 山の方の同級生の家から、袋一杯の山菜や、もぎたての椎茸を貰って帰ってきたり。 高校生で下宿してからは、定食屋さんでナゼ…

みょうがの忘れもの【みょうがの忘れもののポン酢炒め】

最近時々スーパーで見かけるこれ。 「みょうがの忘れ物」。 大きなパックに一杯。 フザケているワケではなく、そういう名前で。 よ〜く見ると、たぶん茗荷の根元の外側の方?みたいな形をしていて、つまり収穫したあとの「忘れもの」と。 忘れっぽくなると迷…

殺し文句【岩牡蠣の冷麺】

休日のスーパー。 藍色のいなせな服装のお兄さん。 毎週、全国からいろんな名物がやってくる。 今日は麺かぁ… 糖質控えめにね、というお医者さんの言葉も蘇り。 通り過ぎようとした時、何気なく。 「うちは朝3時っから職人が一生懸命作ってますから。」 おい…

18禁の味【自家製ジンジャーエール】

高校生の頃、文学座の『チェンジングルーム』というお芝居を観た。 イギリスの炭鉱町。 潰れそうな?ラグビーチーム。 汗臭く、泥臭く。 …フィールドの外では、綺麗事でない日常が過ぎていく。 『フル・モンティ』だったり、『ブラス!』だったり、イギリス…

夢のまた夢【生麩の素揚げ】

大学生の頃、先斗町に小さなお店ができた。 トントンと2階に上がると、白木のカウンターと、何席かの掘りごたつ。 多分脱サラなのか、あんまり商売人っぽくない、生真面目そう〜なマスター。 白木のカウンターはいつもピカピカ。 店内は明るいけど、無口な店…

略式キムチ笑

すご〜くすご〜く難しいと思ってることがあるとき、必要最低限について考えてみる。 それ、どうしてもいる? ほんとにやんなきゃ? …なーんて。 私の場合はキムチ。 世には美味しいキムチがたくさん売ってるけど、料理に使うことが多いので、いつもちょっと…

ご馳走の味

母は仕事が忙しく、普段あまり料理をしなかったのだけれど、季節季節に作ってくれるものがあり。 春は苺のプリザーブ、夏はヴィシソワーズ、トマトの砂糖漬け、後は柿の葉寿司やマドレーヌとか。 …今思えばちょっとズッコいハレの味ばかりなのだけれど笑。 …

いい湯だな【なすの翡翠煮 ゴマソース】

夏になるとミョーに煮びたし、だとか焼きびたし、だとかが作りたくなる。 もちろん、汁気たっぷりの喉越しが恋しい、というのもあるのだけれど、多分もう一つの理由は、作っている時の景色。 なるべく淡い色の、透明度の高いお出しを作って、その中で気持ち…

モッコモコ【牛肉とヤマブシタケのカレー】

スーパーで変わったヤツと目があうと必ず立ち止まってしまう… …素材の話。 地魚、だとか山菜、だとか。 あと異国のモノ。 スイスチャード、とかロマネスコ、とか、もはやナンの話?みたいな。 そしてそれらがお手頃価格か特売だった場合、かなりの確率で連れ…

主客転倒?【ブーケガルニと私のネギだね】

お、パセリ安い。 香味野菜が安いと、テンションが上がります笑。 最近のフリーズドライは素晴らしいけれど、やっぱりフレッシュが一番。 で、パセリを買うことに決めたら、アレを探すことにしています。 …セロリ、育ち過ぎくらいの長ネギ。 セロリはできる…

共感されない味笑【豚の生姜焼きとポテトサラダ】

『深夜食堂』だったか、生姜焼きの味が違う男女が付き合うのは難しい、みたいな話があったと思う。 ちょっと切ない恋の話。 たしかに、玉ねぎが入っていたり、薄切りだったり厚めだったり、衣をつける人がいたり、部位も色々。焼き方もバリエーションが多く…

ツルツルとセンス【なすのツルツル】

大学生の頃、近くに、つげ義春の漫画の名前の居酒屋さんがあった。 演劇だか音楽だかをやってたと噂の、今思うと、私たちよりちょっとだけ年上のお兄さんがやっていたお店。 サブカルっぽくて、少し浮世離れした感じなんだけど、大学生がハメを外したりする…

ミスマッチ?【ぶりの竜田揚げと長芋の素揚げ】

ちょっと変わった調理法って、どうしても魅力です笑。 さて長芋。 もちろん生で短冊が一番有名。 叩いても。 シャキシャキ、ツルル。 でもウチの田舎では、長芋、炊くんです。 他の煮物にはあまり砂糖を使わないのですが、ちょっとお砂糖を入れて、甘めに。 …

切り方次第

料理の好きな人には、少なからず繊切り好きの人がいると思う。 大好きな有元葉子さんもそんなことを書かれていて。 薬味なんて細〜く刻んでワシワシ行っちゃう笑。 でも今回は煮物。 火を通した繊切り野菜ってちょっとオツな味。 そして何より火通りが速い。…

キラキラネーム☆【すずきの水晶蒸し】

料理の場合、名前もやっぱり大事だと思う。 青みをいかした「翡翠」とか。 「利休」や「幽庵」みたいな、ちょっとペダンティック?なもの。 そんなじゃなくても「パリパリ」とか「香ばし」とか笑。 夏に作りたくなるのは、透き通った料理。 ちょっとキラキラ…

隣のとなり【豚肉のオレンジ煮込み コリアンダー風味】

一つ新しい調理法を知ると、いろいろやってみたくなります笑。 以前紹介した、とりとおなすのカレー風味煮物もそうなんだけど、京都にいたころはじめて教えてもらったインド料理の調理法は衝撃的で。 教えてくださったのは、オーストラリアでお母さまがイン…

怠け者と超怠け者 ーきゅうりの話ーその2【きゅうりのピクルス2種】

小学生の頃から作っているもの、というのがあって。 田舎の田舎笑、まだコンビニも何もない町で。本の中の遠い国に憧れて作ったものや、豊富な素材を使って作らせてもらったもの、お菓子なんかが多かった気がする。 辛口な家族の審議を通過するのは難しかっ…

残りものに福?【ソーセージと夏野菜のトマト煮込み】

なんて中途半端なヤツ! …残っちゃったトマトソースのコトです笑。 ビミョーに余ることが多いんですよね。 もっかいパスタが作れるか、というと明らかに少ないし。オムレツやフライのソースにしては人数によって多かったり少なかったり。 ・・・で、タッパー…

あきらめないで笑【フェンネルの冷製ポタージュ】

スーパーの地元野菜コーナー。 わ! フレッシュのフェンネルが大特価! サーモンとサラダに、マリネに… ・・・夢は広がったけど、こんな時に限って仕事で一大事が・・・ そして数日。 あーあ。伸びちゃった… フェンネルも、薹が立つ、っていうのかしら。香り…

適材適所【カマスのセビーチェ風カルパッチョ】

大忙しの帰り、駅デパートでお刺身用のカマスのサクを発見。しかもタイムセール笑。 …ところが…鮮度は悪くないのだけれど、柔らかい身質がパックの中でちょっと崩れていて。 うーん。 冷蔵庫にはフルーツトマト2個、ピーマン1個、切りかけの玉ねぎ、ニンニク…

お隣さんの味【白ナスとズッキーニの韓国風冷製】

本格的なキムチに出会ったのは高校生の頃。 韓流ブームのずーっと前。 田舎ではまだ、本格的な焼肉屋さんも珍しかった80年代の半ば。 下宿の近くに、とても清潔な、白い、小さなキムチ屋さんがあった。 毎日、一生懸命、何かの漬け込みをされていて、ひと時…

『パイプのけむり』【鶏のハーブフリット】

子どもの頃、明治生まれの先生にピアノを習っていた。 レッスンは小さなぶどう棚のある庭に面した、一続きの部屋で、グランドピアノが2台。隣の部屋には本棚とソファがあって、子どもたちが順番を待っている。 先生はわたしたちのために『子どものとも』と『…

ところ変われば【血合い(身アラ)の煮付け】

身アラのことを書いていたら・・・ 北陸や関西で育ったので、マグロやカツヲといった太平洋の「巨大魚笑」には実はあまり馴染みがなく。上京するまでチョットした憧れと畏怖?があり・・・笑。 東京で初めてそういうお魚のアラを見た時も、正直、血合いの色と…

テキトーに【自家製ツナと香味冷製パスタ】

大体の基本は決まってるんだけど、あとは毎回テキトーに変えている料理もある。 自家製の水煮ツナ、なんかがそう。 水に塩、ローリエ、白粒こしょう、オリーブオイルを入れた煮汁でマグロの身あらを煮るんだけど、その時の気分や、後でどんな料理にするか、…

よそん家の味【朝の小皿3品】

高校生から下宿したので、よその家の味にたくさん出会った。 知らなかった味。 なぜだか懐かしい味。 うちの味より好きなよそん家の味、結構ある笑。 ミョウガはただ刻んで鰹節とお醤油が美味しいのよ、とか。 ピーマンや椎茸は、新鮮だったら網で焼いて砂糖…

あとひと息

頂いた青梅は梅のお酢とシロップに。 お酢は沢村さんのレシピ。 シロップは初挑戦。 砂糖に埋まった青い梅。 少しずつ少しずつ。 慌てない慌てない、ひと休みひと休み。 時間だけが解決することもあるよね笑。

きゅうりのこと。-その1【きゅうりの小鉢2品】

「一番好きなきゅうり料理はなんですか?」 ・・・あんまり聞かれることのない質問の気がする笑。 私の場合、実はこれ。笑。 「ころころきゅうり」 しょう油とちょっとの昆布茶(祖母は味の素)で和えるだけ笑。 子どもの頃、これがあると延々きゅうりを食べ…

『わたしの献立日記』

料理をするのに、愛情、というものが必要なのかはよくわからない。 でも、愛情や近しい人との関係は、やっぱり料理に影響を与えると思う。 沢村貞子さんの献立が、いつも少しだけ色っぽいのはそのせいかもしれない。 ちょうど今流行りの?少し激しい過程を経…