18禁の味【自家製ジンジャーエール】
高校生の頃、文学座の『チェンジングルーム』というお芝居を観た。
イギリスの炭鉱町。
潰れそうな?ラグビーチーム。
汗臭く、泥臭く。
…フィールドの外では、綺麗事でない日常が過ぎていく。
『フル・モンティ』だったり、『ブラス!』だったり、イギリスは斜陽産業の町が舞台の作品が多い。
『トレインスポッティング』だって、レントンやベグビーの鬱屈の背後にはスコットランドの不況があって、日本の『海炭市叙景』とかが、少し原作より美しくなり過ぎている感じがするのに比べると、不況社会と暮らしの描き方の質や量が圧倒的な感じがする。
もっとも、世界で初めて労働者大衆を産み出した国なので笑、十八番になるのも当たり前かも知れないけれど。
…さて、閑話休題。
実は、昔からどうにも解せなかった飲み物があり。
それが瓶入りのジンジャーエール。
イギリスのジンジャービアを起源に、カナダで生まれた飲み物とか。
名前からオトナな印象あり。
炭酸が飲めない子どもだったワタクシ、勝手に想像を逞しくし、憧れておりました。
生姜の辛さと、喉にガツンと来るアタック。
荒々しい清涼感。
野生的な香り。
きっと、超アブないイケメンみたいな笑!
で、大学生の頃、バイト先のジャズクラブで初体験。
・・・ん?ジュースじゃん!!・・・
いまはカフェブームで美味しい自家製ジンジャーエールのお店も増えたけど、当時は瓶入りしかなく。
キレッキレの危険なオトコが出てくるかと思いきや、青空の下、歌のお兄さんが出てきた感じ笑。
友達には良いけど笑。
それから作りだしたジンジャーエール。
スパイス強めなので、新生姜の時期だけ作ります。
私の場合は、基本的に、赤唐辛子、シナモン、八角だけはマストで入れ、気分に応じて黒胡椒などを足したり。
きび砂糖やハチミツを使うレシピも、豊かでとても美味しいけれど、私はキレ味重視で、雑味のないグラニュー糖を。
飲む時にガッとレモンを搾って、ソーダで割って召し上がれ笑。
ただし辛いので、大人限定。
18禁?笑の味です。
なお、残ったしょうがは手羽先や豚を煮るのに使えます。経済性も、オトナには大事笑。
ー自家製ジンジャーエールー
<ジンジャーシロップ>
(好みで粒黒胡椒2粒)
<飲む時に(1人分)>
- レモン 8分の1個
- ソーダ シロップの倍くらい(お好みで多くても)
- しょうがはすりおろして置く。
- 唐辛子はタネを抜いておく。
- 鍋に砂糖と、分量の水から大さじ2杯を入れ、火にかける。
- 砂糖が溶け、ブツブツと沸いて、明るいブラウンになるまでよく混ぜながら熱する。
- 1を加え(ヤケドに注意)、残りの水とスパイスを全て加え、15〜20分ほど煮る。
- ザルで漉し、木ベラで押さえながらよくシロップを絞りとる。(最後は布かクッキングペーパーで包んでよく絞る)
- 煮沸消毒した瓶に詰める。
<飲む時>
氷を入れたグラスに好みの量のシロップを入れ、レモンを絞り、ソーダを加えて軽く混ぜる。