バイプレイヤーズ【かくや】
終わっちゃいましたよ。
話題のドラマ。
面白かったですよねぇ…
脇役のおじさまたち。
クセが強すぎたり。
逆にあまりにフツーなのが個性的だったり。
古風な様な、自由な様な。
一人一人メインディッシュだと、渋過ぎるというか、地味なんだけど。
脇にいるとグッと全部がホンモノに。
で、そんな人たちが集まると、なんだかやっぱり面白くて、いくらでもいけちゃう。
胃もたれもせず笑。
なーんか、似たような料理があったよなぁ…と思ってたら、ありました。
「かくや」
…岩下覚弥、とかいうおじさま?笑が江戸時代に考案したとかしないとか。
諸説あり笑。
刻んだ古漬け沢庵、きゅうり、ミョウガや紫蘇などの香味野菜を和えて、生姜醤油で頂く。
沢庵の塩気で即席の浅漬け状態に。
生姜は刻んで入れても良し。
香味野菜もあり合わせで。
塩気が強過ぎればさっと洗いますが、昔風の沢庵の方が向いています。
冷たく冷やして、どんぶり飯でも冷酒でも。
極めて質素。
懐石から一膳飯屋まで。
…香り高さはホンモノ、です。
〜かくや(1〜2人分)〜
- 古漬け沢庵 3センチくらい
- きゅうり 2分の1本
- しょうが 2分の1かけ
- 紫蘇の葉 2枚
- 醤油 適宜
- 沢庵、きゅうりは薄切りにしてから細く刻む。
- しょうがは針生姜にし、紫蘇は沢庵、きゅうりに合わせて繊切りにする。
- 全て合わせてラップかポリ袋に入れ、ギュッとまとめて口を縛っておく。
- しばらく冷蔵庫において(きゅうりがしんなりするまで)、取り出したら水気をギュッと絞る。(沢庵の塩がキツすぎる様であればサッと洗う)
- 好みでしょう油をかけて頂く。
※かなり塩気が強い沢庵であれば、薄切りにした段階で軽く水にさらして塩抜きを。ただし、沢庵の塩気で味が決まるので抜きすぎは禁物。
円熟の味【牛肉の味噌漬け山椒風味】
「山椒は小粒でピリリと辛い、なんぞと申しましてナ。」
…なんて落語のマクラみたいな始まりですが…
酒呑み家庭に生まれたせいか、食べものも自然とお酒に合う好みに。
ただ、お医者さまから、有難〜いご忠告を頂くお年頃になると、若い頃の鯨飲馬食を棚に上げ、ますます一杯が大事になります。
できれば、ムダにしたくない笑。
飲むなら楽しく、美味しいモノを。
週末のスーパーだと牛肉もお得に。
霜降りなら香ばしく。
赤身なら和製パストラミ風に。
山椒を効かせた味噌に漬け込みました。
あしらいはウドと筍。
山椒の辛味は穏やかになり、ほんのり円熟した香りが、日本のビールにとても合います。
円熟と言えば、最後に大好きないとこい師匠(夢路いとし・喜味こいし師匠)の漫才から。
「生きてる間が牛。死んだら戒名が牛肉!」
美味しく成仏させてあげましょう笑。
〜牛肉の味噌漬け山椒風味(4人分)〜
- 牛肉(ステーキ用。部位はお好みで) 250グラム
<漬け床(作りやすい量)>
- 味噌(中辛口) 250グラム
- 酒 50cc
- みりん 50cc
- きび砂糖 大さじ1(味噌が辛すぎればみりん、きび砂糖などで調整する)
- サラダ油 小さじ2
- 粉山椒 小さじ半分くらい
- しょうが 1かけ
<あしらい>
- うど 適宜
- 茹で筍 適宜
- しょうがをすりおろし、合わせ味噌の材料を混ぜ合わせる。
- 味噌をジップロックに入れ、肉は筋があれば筋切りし、ウドは皮をむいて味噌に漬け込む。
- 半日〜1晩漬けたら、味噌をザッと洗い、網で焼く。(筍は味が染みやすいので、隠し包丁を入れたら焼く15分程前に味噌床に漬ける)
※最近は色々なお味噌を売っているので、お好みで試してみて。色々混ぜたり、古くなったお味噌の活用法にもオススメです。
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窓全開【豚とゴボウのエスニックさつま揚げ】
全開にした窓から、桜の花びら。
…そんな季節になりました。
こんな日曜の昼下がりは、家飲みも窓を開けて。
喉越しの良いビールをクイ〜ッと!!
なんて考えてたら、今回新・ザ・プレミアムモルツの天然水醸造を頂いて。
テーマはチョット贅沢な肉のご馳走。
最初はこれもビールにベストマッチの、ウチのおつまみの定番、ゴボウ入り豚ミンチのレタス巻きにしようかな、と思ったのですが、チョットご馳走感に欠けるかと。
でも、豚とゴボウの相性はバツグン!
ちとシャレオツ?にしてみました。
お値段はリーズナブルですが、週末ならではの一手間のゼイタク、アリですヨネ笑。
でも、揚げ焼きなので、見た目に比べて焼くのはカンタン。ゴボウは少し焦げた位が美味しいので、おっちょこなワタシでも大丈夫。
今日は気取ってソースをつけましたが、普通のケチャップで良いのです。
ハフハフ、クイ〜ッ、プハ〜ッッ笑!
召し上がれ。
〜豚とゴボウのエスニックさつま揚げ(3〜4人分)〜
- 豚ひき肉 200グラム
- 塩 適宜
- 粗挽き黒こしょう 適宜
- カレー粉 小さじ1
- ケチャップ 小さじ1
- にんにく 1かけ
- しょう油 小さじ1
- ゴボウ 2分の1本
- サラダ油 大さじ2〜3
<簡単カクテルソース>
- ケチャップ 大さじ2
- レモン汁 小さじ1
<ヨーグルトソース>
- プレーンヨーグルト 大さじ2
- オリーブオイル 小さじ1
- お好みのハーブ(みじん切り、乾燥でも) 大さじ1
- 塩こしょう 適宜
- 豚ひき肉に塩こしょう、カレー粉を入れてよくこねる。
- すりおろしたにんにく、ケチャップ、しょう油を入れてさらにこねる。
- ゴボウはささがきにして洗ったらざるにあげ、ペーパーで水気をふき取る。(忙しい時は市販でも笑)
- ひき肉ダネを10等分し、お寿司のシャリくらいの小さな俵型にまとめる。
- 握りながら周りにささがきゴボウをつけ、少し(5分位で十分)落ちつかせておく。
- フライパンにサラダ油を入れ、タネを入れて焼く。(最初中強火で表面を焼き固めて、少し火を弱めて焼くとゴボウが外れにくい。小さいのでスグ中まで火が通るので安心して。
- 軽く油を切って盛り付け、ソースの材料を合わせて添える。
※ヨーグルトソースのハーブは、今回はバジルが安く出る時にいつも作っている冷凍のバジルペーストを混ぜただけ。お好みで小ねぎやシソ、アラブ風にミントでも。
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たからもの【鯛と沢庵の混ぜ寿司】
子供の頃、沢庵の細巻きが大好きだった。
しょっぱくて、パリッとした沢庵と、酢飯の爽やかな味。良い香りの海苔の、歯切れの良さ。
胡瓜やかんぴょうは放っといて、沢庵巻きばっかり食べて怒られたっけ笑。
でも自分では作ったことがなく。
理由は沢庵。
甘くない、糠のかおりの沢庵は、現代の都会では贅沢品。目にすることすら少なくて。
そんな冬、以前住んでいた下町の美味しいモノ師匠のお姉さんから、1本頂いて。
お酒もお魚もお野菜も、いつもとびきり美味しいモノを教えてくださるお姉さん。
勿体無くて細巻きにはできなかったけど笑、宝物のようにチビチビ食べて、少しだけ大事に取って冬を越させました。
…木の芽を待ちたくて。
酢飯に刻んだ沢庵とゴマ、木の芽を混ぜ、軽く昆布締めにしておいたお刺身の鯛を散らします。木の芽がニガテな方は紫蘇でも。
塩気の薄い現代風の沢庵の場合、もっとたくさん入れて大丈夫。その時は酢飯にも塩を効かせます。
「おつゆ」はカンタンに若竹汁。
春やなぁ…笑。
〜鯛と沢庵の混ぜ寿司(2〜3人分)〜
- 酢飯 1合(寿司のえ(具)がしょっばいので寿司酢は甘めに。ウチは自家製の梅酢に塩を少し加えて使いますが、家で作る時は米酢大さじ4、砂糖大さじ2、塩小さじ1弱を基準にお好みで)
- 鯛のお刺身 1〜2人分
- 沢庵 5センチ分くらい
- 白ゴマ 大さじ2
- 木の芽 適宜
- 鯛のお刺身は酢(分量外)で拭いた昆布で挟んでラップに包み、輪ゴムで留めて冷蔵庫に入れ、1〜2時間置いて締める。
- 沢庵は薄切りにしてから細切りにする。
- 木の芽は叩いて香りを出し、香りが強いのが好みの方は一部刻んでおく。
- 鯛の昆布締めは昆布を外して食べ良い大きさに切る。
- 酢飯に沢庵、いりごま、木の芽、鯛を混ぜ、盛り付ける。
※今日は鯛を軽く締めていますが、半日ほどじっくり締め、少し醤油を垂らしたものを使っても味わい深いです。
手のひら【水餃子2種】
突然ですが、大人は手のひらを返します。
選挙の話じゃなく笑。
高校生の時の国際交流イベント。
私はモンゴルからきた画家の趙さんとTシャツづくり。
慣れないシルクスクリーンだったけど、趙さんの下宿で、1日がかりでようやく完成。
その時趙さんが一言。
「さあ、餃子を作りましょう!」
餃子!
グルメブームのずいぶん前笑。
本場の餃子なんて見たこともなく。
もう夕方だったけど、どうやら私のために、前もって材料を用意してくれていた趙さん。
…ニラと卵と豚肉の餃子を作りながら、いろんな話をして下さった。
中国では餃子にニンニクを入れず、薬味として齧りながら食べること。
春は柔らかいニラで作るけれど、季節によって素材は変わること。
当時中国は、共働きが義務だったので、男性は結婚すると急に料理が上手くなること。
唯一家族で作る餃子で、弟さんとよくイタズラしたこと。
ちなみに、本来モンゴルでは麺棒を使う文化がないのだけれど、満州族の趙さんは、漢民族の麺棒が使えるのだそう。
実は趙さん、満州の王族だったお祖父様が、戦争を嫌い、画家となってモンゴルに逃れたのが家業のルーツとか。
暖かいご家族のお話や、広い中国の歴史まで。
…行ったこともない、近くて遠い国の話。
もちろん、美味しい餃子にお腹も大満足。
食べきれなかった分はお土産に。
ただ、すっかり遅くなり、親は当然大激怒。
謎の中国人(笑!)の家で餃子なんて!と車中で大説教。
でも家でお土産の餃子を茹でた瞬間。
…初めて見ました。
大人の手のひらが返るとこ笑。
クルッと。パッと。
趙さんは一気に大ヒーロー笑。
以来水餃子は家族の好物になりました。
思い出すと、魔法の様に生地を伸ばす趙さんの手。大学で留学生の友達が教えてくれた、手をパクっと閉じる包み方。
叶わないモノはたくさんあるけど。
餃子の味は手のひらの味。
ちょっとずつ変えながら、自分の味にして行こう。
今日は作りやすい分量で、皮もあんも30個分ずつに書いていますが、中身は半分ずつ変えても。趙さんのニラ餃子はニラ多めなので、お肉感が好きな人はニラを減らしてもok。
〜水餃子2種(約30個分)〜
<皮(約30個分)>
- 小麦粉 100グラム(どの種類でも。薄く伸ばしたい人は中力や強力などグルテン分の多いものがよいかも)
- 水 50cc
- 小麦粉に水を入れ、よく練ってラップに包み、少し寝かしておく。
- 2.5センチ直径位の棒状にのばし、端から包丁で7ミリ幅くらいに切っていく。
- 麺棒で伸ばし、包む。
※趙さんのつつみ方は真ん中、左、右の3点を押さえる簡単なもの(下図)。水餃子の時は、余りひだを寄せ過ぎない方が良いみたい。生の皮はどんな形にも伸びるので、丸くならなくても全然OK!
左:皮の真ん中に餡をおいて→真ん中(赤丸)をとじ→左と右でひだを寄せる。
(真ん中と左上の図は上から見たところ。左下は横から見たところ)
<趙さんのニラあん(約30個分)>
- ひき肉 150グラム
- ニラ 3分の2束〜1束(お好みで)
- 卵 1個
- サラダ油 大さじ1
- 醤油 大さじ1
- 味噌 小さじ1
- 酒 小さじ1
- ごま油 大さじ1
- 塩こしょう
- (私は入れませんが、お好みで無添加スープの素を小さじ半分くらい入れても)
- 卵は溶いて、サラダ油大さじ1をひいて高温に熱したフライパンでざっと焼く。
- ひき肉に卵、調味料を入れて箸で混ぜる。
- にらを刻んであんに混ぜ、よく混ざったら皮で包んで茹でる。
<豚とセロリのあん(約30個分)>
- 豚ひき肉(できれば粗挽き) 180グラム
- セロリ(柔らかいもの。上の方を葉ごと) 3分の1本
- 味噌(できれば赤みそ) 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 醤油 小さじ1
- 五香粉 小さじ3分の1
- 塩こしょう 適宜
- セロリは葉っぱごとあらみじんに刻む。
- 肉に調味料を入れてよく練り、セロリを加えてよく混ぜる。(趙さんのにら餃子は、それほど肉の食感を出したくないので、あまり練っていませんが、こちらはシンプルに肉の味を楽しみたいのでよく練ります。)
- 皮に包んで茹でる。(写真はたまたまスープがあったのでそれで茹で、特価のプチベール(開いた芽キャベツみたいなの)を入れたもの)
※餃子もラビオリも、作った瞬間に金属のバットに入れて、冷凍するとかなり長く楽しめます。
サクサク【せりと新玉ねぎのノンオイルサラダ】
「サクサク」
「サクッ」
いつのまにか食感だけじゃなく、褒め言葉になりました笑。
サクッとこなす。
サクサク進む。
意外と好感度100%?の言葉だったりして笑。
食の世界でも最近は、クッキーとかフライ以外に、乾いた軽い食感などによく使うみたい。
で。
たまには歯触りの良い生野菜をサクサク頬張りたくなることが。
若々しい芹と新玉ねぎ。
芹は、固いところは応用編1のように茹でておひたしにしたり。いやしんぼの私は根が大好物なのできんぴら(応用編2)に笑。
ドレッシングは玉ねぎ、しょう油、みりん、酢だけのシンプルレシピ。
ちょっと火を入れるのでとろみがでて、玉ねぎの甘さも引き出せます。
実は応用編の様に、冷しゃぶや和え物のたれに使っても美味しいので、ちょっと多めに作っても大丈夫。
サクサクッと作って食べちゃおうぜ。
〜せりと新玉ねぎのノンオイルサラダ〜
- せり(柔らかい部分) 2分の1束
- 新玉ねぎ 2分の1個
- 削り節 適宜
<玉ねぎの和風ノンオイルドレッシング>
(作りやすい分量)
- 玉ねぎ 4分の1個
- しょうゆ 大さじ2
- みりん 大さじ2
- 酢 大さじ2
- ドレッシングを作っておく。分量の玉ねぎをみじん切りにし、鍋に入れて空炒りする。
- しんなりして透き通ってきたら、みりんを加えて火を止め、醤油、酢を加えて冷ましておく。
- 新玉ねぎは薄切りにし、辛さをみて、大丈夫ならそのまま、辛ければ水にさらしておく。
- セリは洗って、柔らかいところを一口大に切る。(残りは別の料理に使うので大丈夫笑)
- セリと玉ねぎをざっと混ぜ、削り節、ドレッシングをかけて頂く。
〜応用編1 豚しゃぶとセリの和え物〜
- サラダの残りの芹(葉だけでなく根元に近い部分も)
- 豚ロース薄切り
- 玉ねぎの薄切り
- 玉ねぎのノンオイルドレッシング(上のサラダで作ったもの)
- 酒、塩 適宜
- 芹は塩を入れた湯でサッと湯がき、水に取る。
- 豚ロースの薄切りは酒と塩を入れた湯で霜降りにし、冷まして冷しゃぶにする。
- 水気を軽く絞り、一口大に切った芹を豚肉と和え、玉ねぎの薄切りを載せ、ドレッシングをかける。
〜応用編2 セリの根のきんぴら〜
- 芹の根 ある分
- 砂糖・酒・醤油 同量
- ごま油 少々
- 芹の根はよく洗い、株が太くなっているところは縦に切る。
- 鍋にごま油を熱し、芹の根を入れて炒め、砂糖を加えてさらに炒める。
- 砂糖が全体にちゃんと回ったら、酒、醤油を入れて水気を飛ばす。
プチ贅沢【ハーブ入りチーズスプレッド】
繁忙期にはどうしても帰りが遅くなります。
当然外食が続いたり。
買ってきたもので済ませるとか…
でも良いことも。
スーパーに寄るのも遅くなるので、出会えるんですよね。
おつとめ品笑。
足が速いお刺身とか。
あと、普段はチョットお高くて勇気が出ない、珍しい野菜とか…
なかでも、少しテンション上がるのがハーブ類。
珍しいものから定番類まで色々。
…ただ、ザンネンなのは料理する時間がないこと。
でもこれならカンタン。
お好みのものを刻んで、裏ごしタイプのカッテージチーズに混ぜて塩こしょう。
朝の食卓が少し贅沢に。
刻むのもシンドイわい!笑の人は、ミントやレモングラスをちぎって、熱湯を注げばフレッシュハーブのハーブティーの出来上がり。
香りだけでも癒されましょう笑。
※スープは前日の余り笑。
〜ハーブ入りチーズスプレッド〜
- カッテージチーズ(裏ごしタイプ) 1パック
- お好みのハーブ 1パック
- 塩こしょう 適宜
- カッテージチーズはスプーンで混ぜて少し柔らかくする。
- 細かく刻んだハーブ、塩こしょうを入れてよく混ぜる。
※食べる時にオリーブオイルをかけたり、休日ならにんにくのすりおろしを少し入れても。
今回はシブレット(西洋あさつき)。特価75円なり。
(注:日本で平成です笑)