モドキとマガイ【うにもどき(貝焼き風なめ糠)】
辞書を引くと、対になっちゃってる言葉、というのがある。
…小学生の頃、カブトガニの一生、の文章を読んでいて。
「いかめしい」を引くと、「おごそかな」。
「おごそかな」を引くと、「いかめしく、〇〇なさま」。
おーい!笑。
まあ、他の説明をよく読めば、二つの言葉は似て非なることがわかるのだけど。
今日はそんな言葉。
「モドキ」と「マガイ」
(カタカナで書くと怪獣と巨大生物っぽいけど)
どちらも「本物」ではない、という意味。
語源も「諸説あり」。
ただやっぱり、後者には「紛う」という、受け取る人の誤解や、それをさそうダマシ、の印象がつきまとう様子。
例えば「がんもどき」。
「がんまがい」は食べたくない感じ笑。
かたや「もどき」は、中世の芸能などで風刺やユーモアを込めたパロディが語源という説も。
この説によるなら、一生懸命真似るけど、騙すのが目的ではない場合もあり笑、と言えたりして。
今日のお題は、米ぬかの新しい食べ方。
ウチの田舎には、こんかにしんやこんかいわし(いわゆる関西のへしこの仲間)と言った独特の食材があるし、北九州にはぬか炊きという、これまた素敵な料理があるみたいだけど、発酵準備に時間がかかって笑。
でも、頂いた新鮮なぬかそのものの、あの独特の香りや味わい、舌触りを活かして、そのまま食べたい。
そんな時、ふと受かんだのが、三陸名物うにの貝焼き。
以前も書いたけど、実は子供の頃、こんかにしんと大根おろし、千切りの大根を炭火にかけた貝殻の鍋で煮ながら食べるのが大好きで。
…で。
酒の肴、ご飯のお供のうにもどき。
作っちゃいました。
山椒を効かせて。
味はほうば味噌にも近く。もちろん味噌オンリーよりグッと減塩+ヘルシー。
お父さんでもカンタンに作れます。
いりぬかの、おからより滑らかで、少しエグ味のある香ばしさがたまりません。
おむすびにぬっても抜群です。
今日は雰囲気を出したくて、貝殻で作ったけど笑、もちろんアルミホイルや耐熱皿でok!
紛うことなき正真正銘の米ぬかの、うに「もどき」笑。
ご賞味あれ。
ーうにもどき(貝焼き風なめ糠)大きめの蛤の貝殻4枚(2個分)ー
- ぬか 2分の1カップ
- 味噌 大さじ2〜3杯
- 酒 大さじ2
- 卵 2分の1個
- ねぎ 5〜10センチ分くらい
- しょうが 小1かけ
- しいたけ(生でも干しても) 小1枚
- 粉山椒 小さじ4分の1
- 糠は、フライパンで、カカオや、きな粉の様な香ばしい香りになるまで炒る。(上手に炒れていると、甘く美味しい味がします)
- ねぎ、しょうが、しいたけ(干ししいたけの場合は戻して)はみじん切りにしておく。
- ボールにいりぬかを入れ、塩分によって好みを加減しながら味噌、酒を加える。
- 溶き卵を加え、ぬか床や味噌くらいの固さになる様に混ぜる。
- ねぎ、しょうが、しいたけ、粉山椒を加えて混ぜ、貝殻に詰め、余裕があれば、余った溶き卵を表面に塗って、オーブントースターでこんがり焼き目がつくまで焼く。(アルミホイルの時は1〜2センチ厚さに広げて)
※コクや食べ応えが欲しい人は、鶏ひき肉を30グラムほど加えても(入れすぎると団子になっちゃうので笑注意)。
※しいたけは無くても。またお好みで一味や麻の実を入れても美味しいです。
今回頂いた米ぬか生活。本当につきたての香りでテンションが上がりました。
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