ランデブー【鯛と芹の梅春巻き】
今日は春のお話。
謡曲に胡蝶というのがあって。
カンタンに言うと…。
全ての花と戯れて来た蝶の精が、唯一つ、会ったことの無い冬の花、梅に焦がれて会いに来ると言う筋書き。
…というと胡蝶まるでプレイボーイの様ですが笑。胡蝶の精であるシテは女性です。念のため。
けれども、旬の世界にも稀なる出会いはあるモノ。
鯛と芹、梅。
冬から春へ渡りゆく。
それだけ笑。
芹も鯛も余計な下処理はせず、生のまま包みます。
…実は、他の白身魚や香味野菜でも試したんです。
それなりには美味しい。
でも、鯛と芹以上の組み合わせはなく。
これぞマリアージュ。
出会いのチカラ、頂きましょう。
ー鯛と芹の梅春巻き(3〜4本分)ー
- 鯛の切り身 1切れ
- 下味用調味料(梅干し中1個を叩き、酒大さじ1杯半、薄口醤油小さじ1を合わせたもの) 3分の1くらい
- 芹 4〜5分の1束
- 春巻きの皮 3〜4枚
- 小麦粉の糊(小麦粉と水を同量くらいで合わせたもの) 適宜
- サラダ油 適宜
- 鯛は小骨だけ抜き、皮ごと10〜12センチくらいの棒状に切り(普通の切り身で3〜4本取れるくらい)、下味をまぶす。
- 芹は洗って、鯛と同じくらいの長さに切る。
- 春巻きの皮に鯛、芹(葉先と茎をバランス良く)を載せて巻き、終わりを小麦粉の糊で止める。
- 中〜弱火で、泡が収まり、皮がパリッとするまで揚げる。
※鯛は何本か棒状の身を取ったら、残りは切れ端を合わせて使ってもよい。
※梅干しはなるべく甘味などのついていない、プレーンなものを。
※そのままで十分だが、好みで塩や割り醤油(醤油を出汁または水で割ったもの)を添えても。