もってのほか【菊の花の和え物2種】
やんごとなき方のみしるしを頂くから「もってのほか」だとか…
籬の菊を頂くので「かきのもと」だとか…
雅なエピソードに事欠かない菊花の別名。
そう言えば、酒どころの郷里の国語の先生たちは、漢文も古文も現国の先生も笑、重陽の日の菊酒について教えてくださった(決して高校生に飲酒を勧めたワケではありませんが笑、良きものとして)。
香り良し姿良し。
そして安い笑。
酢水で茹でて冷水に取り、軽く絞って使います。
お刺身があまれば簡単に昆布で締めて。
プリプリの生キクラゲとおろし和えにしても。
たかだか花、なんてもってのほか笑。
雅な味、お試しあれ。
ー菊花と鯛の昆布〆の和え物(2人分)ー
- 鯛の刺身 1人前
- 昆布 刺身が広げて乗せられるくらいの大きさ 2枚
- 酢 少々
- 茹でた菊の花びら ひとつまみ
<チリ酢(諸説あるが、ここでは下記で)>
- 酢:ポン酢:出汁(水でも)=3:3:1(1回分なら大さじ1:大さじ1:小さじ1が作りやすい)
- 昆布の表面を、酢で湿らせたクッキングペーパーで拭き、刺身を挟み、ラップで包んで輪ゴムを掛け、冷蔵庫に入れておく。
- いい加減に締まったら、菊の花びらを和え、チリ酢をかけて頂く。
※昆布締めはそのまま糸づくりにしても。チリ酢は少し垂らすぐらいでかけ過ぎないこと。
ー菊花と芹、生きくらげのおろし和え(2人分)ー
- 茹でた菊の花びら ひとつまみ
- 芹 3分の1把
- 生きくらげ 1枚
- 大根おろし 2つまみくらい
- 柑橘酢:醤油=3:1くらいで合わせたもの
- いくら 適宜
- 芹は塩湯で茹でて冷水に取る。
- キクラゲは湯で30秒以上茹でて冷水に取り、粗熱が取れたら水気を拭いておく。
- 芹は食べよい長さ、キクラゲはせん切りにする。
- 大根おろし、菊、芹、キクラゲを和え、器に盛り、イクラを散らし、柑橘酢醤油をかけて頂く。
菊で一杯、もオツなもの・・・