日の名残り【イチジクの豚肉巻き 赤ワインソース】
イチジクの別名は映日果というのだそう。
アンジール、というペルシャ語の音かららしいけれど、無花果よりこの方が似合う気がする。
日を映す果実。
陽は傾いて。
『斜陽』の様なグロテスクさは無く。
沈む陽の美しさに一瞬時を忘れるけれど、明日昇る日に気づいて歩いて行く。
時の流れに対する向き合い方の違い、だろうか。
何かを「巡って」思考することが好きなイギリス人。
そう言えば、美味しいワインを造るのはフランス人だけど、偉大なワイン評論家やボージョレヌーボーのイベントはイギリスが産んだもの。
秋の夜長は。
クラレット(注)でも傾けながら、こんなコトをグダグダ考えるのもまた楽し笑。
お供もちょっと大人っぽく。
簡単だけど、イチジクやスパイスのおかげで複雑な味。
コッソリ巻いた青紫蘇や隠し味のしょうゆは、日本生まれの英国人作家に敬意を表して笑。
注:英語でボルドーの赤ワインのこと。濃い赤ワインは、北国の憧れかも。
ーイチジクの豚肉巻き 赤ワインソース(2人分)ー
- イチジク 1個
- 豚ロース薄切り 4枚
- 青じそ 2枚
- 生ハム 4枚
- 水 大さじ2
- 顆粒ブイヨン 1つまみ
- 赤ワイン(できればフルボディ) 50cc
- バルサミコ酢 大さじ1
- しょうゆ 小さじ2
- はちみつ 小さじ1
- オールスパイスパウダー(GABANの小瓶で) 5〜6振り
- イチジクは縦に4つ割り、青紫蘇は縦半分に切っておく。
- 豚ロースの上に、青紫蘇、生ハム、イチジクの順に載せ、くるりと巻く。
- 熱したフライパンの上に、巻き終わりを下にして並べ、強めの火で全面を焼く(肉だけに火が通り、イチジクに火が入り過ぎないよう、余り転がさずにサッと焼く)。
- 3を一旦取り出し、同じフライパンに水、顆粒ブイヨンを加え、少し煮詰める。
- 赤ワインを加えてさらに少し煮立て、バルサミコ、しょうゆ、はちみつ、オールスパイスを加えて、全体が最初の3分の2くらいになるまで煮詰める。
- 取り出してあったイチジクの豚肉巻きを戻し、ソースを絡める。(最終的にソースは最初の半分くらいの量になる)
- 器に盛り、ソースをかけて出す。
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※今日使ったGABANのオールスパイスは、クローブ系の香りが立っていてクドさやエグさがない、爽やかな香り。ソースにオールスパイスを加えると、ナゼかイチジクのフレッシュ感が際立ちます。