うをとおなすと

おさかな買いになす買いに。のほほんな毎日をつづります。

別れと出会い【牡蠣と菜の花のザッと煮】

出ちゃいましたよ…。 とうとう…。 「今シーズンの牡蠣フライ終わりました」 商店街のトンカツ屋さん。 終わったか〜っっ… 時すでに遅し。 「走り」だ「旬」だに浮かれるクセに。 食べられなくなると聞くと、急に惜しくなるのが人情笑。 でもだから、「出会い…

宿題【黒にんじんとごぼうのオイル煮】

…昔から、宿題が苦手である。 正確に言えば、嫌いな宿題がニガテ。 計算ドリルとか漢字ドリル、まともに出せたことないんじゃないか。 理科とか社会のは、すぐ終わるのに。 でも、今ならワカル。 オトナになって必要なのは、むしろ計算ドリルや漢字ドリルを…

未練【ふきのとう味噌】

もう一つだけ、ふきのとうの話。 東京に来たばかりの頃。 八百屋さんの店先でパックのふきのとうを見つけて、思わず匂いを嗅いだ。 「アッハッハ!おねえちゃん!パックの外から嗅いだって匂いなんかしないよ!」 おじさんの威勢の良い声。 その場では笑って…

早春賦【ふきのとうの天ぷら】

もうすっかり春、のicheです。 (脳内が常に…のご指摘もありますが笑) ふきのとう。 せっかく親が田舎に家を買っても、うちの祖母は街育ち。実は山菜の扱いなんかはあまり知らなくて。 同級生のお家で教えてもらう事もしばしばでした。 そんな中、ウチの定番…

ランデブー【鯛と芹の梅春巻き】

今日は春のお話。 謡曲に胡蝶というのがあって。 カンタンに言うと…。 全ての花と戯れて来た蝶の精が、唯一つ、会ったことの無い冬の花、梅に焦がれて会いに来ると言う筋書き。 …というと胡蝶まるでプレイボーイの様ですが笑。胡蝶の精であるシテは女性です…

イカ天国【いかとじゃがいも、グリンピースの洋風煮込み】

イカ天…って今覚えている人いるんだろうか… ちなみに「イカの天ぷらダロ?」、のお父さんも、駄菓子屋のおばあちゃんを思い浮かべたお兄さんも、違います。 違います。(もう一度笑) いかすバンド天国。 俳優さんとバラドルさんが司会のバンドの勝ち抜き番組…

郷に入りては【カレイの甘酢あんかけ】

コロッケ、トンカツ、ハンバーグ。 カレーにオムライス。 日本生まれの欧米?料理笑。 洋食。 新しもの好きのワタシたち。 外国や地方の料理を取り入れて、すぐにアレンジ笑。 お隣の国の中国のお料理もそう… 最近は本格的な豊かな地方料理のお店もたくさん…

小さな喜び【ひいかのオレガノ香味パン粉詰め】

学校を卒業するとき、恩師にもらった言葉がある。 petite merveille 恩師と言っても、尊敬のあまり遠くから包丁さばきを観るだけが精一杯、の先生だったので、意味も聞けず笑。 調べてみれば、「ささやかな感動」「小さな驚き」。 驚く方も、驚かせる方も。 …

カレーなる一族【我が家のスープカレー】

…カレーと言えばインドです…笑。 この間久しぶりにインドカレーの講習に行ったりして、やっぱりそう思った次第。 スパイスとともに数千年(…らしいですよ)。 悠久の歴史。 でも今、日本ほど、本家とも違う、いろーんなカレーのある国はないんじゃないか笑。 …

ホームスイートホーム【トリュフ風サツマイモの洋風きんとん】

Home, Sweet Home. 我が家が一番笑。 子どもの頃、家族のお出かけから帰って来ると、決まって大人はこう言ったもの。 番茶かなんか淹れながら… お風呂の中の「極楽極楽」とおんなじ。 …そんなお年頃になりました笑。 今回のスパイスモニターはバレンタイン特…

復習の彼方に笑【ドライラムキーマとジャガイモのカレー】

羊が一匹、羊が二匹、羊が…、…三百六十五匹、……、羊が六千八百五十四匹、羊が… 眠れない夜をお過ごしのみなさん。 お元気ですか? 羊は数えるより食べる専門の、icheです笑。 …さて、行って来ました。 羊を食べる人たちの集い。 食べる、貪る。 いや齧る笑。…

こっとこと【根菜と豚バラ肉の味噌かす煮】

擬音語や擬態語にも方言がありまして… 今となっては方言だったのか、「ばあちゃん語」だったのか、わからないものも笑。 「ごぼる」、はどうやら方言決定。 …ですが、この「こっとこと」はどうなのか笑。 煮物などをコトコト煮る、のコトコトではありません……

鬼は外 福は内【煎り豆ご飯】

大阪は住吉さんの近く。 大好きなお店がある。 昔からある。 安くて美味しい。 煎り豆ごはん。 ずっと変わらん、気取らん感じ。 ちょっとオトボケ。 でも、やさしい品がある。 実はグリンピースの豆ごはんがチョット苦手な私。 煎り大豆から作るのは、なかな…

唐魂洋才【白菜のステーキ】

冬と言えば白菜(断言笑)。 鍋に浅漬け。 …日本の食卓、って感じの風景。 でも、日本で白菜が食べられるようになったのは、20世紀に入ってから、とのこと。 実は、観賞用の甘藍(キャベツ)の方が大先輩だそう… だから、時代劇のチョンマゲ武士が、白菜の漬物を…

モドキとマガイ【うにもどき(貝焼き風なめ糠)】

辞書を引くと、対になっちゃってる言葉、というのがある。 …小学生の頃、カブトガニの一生、の文章を読んでいて。 「いかめしい」を引くと、「おごそかな」。 「おごそかな」を引くと、「いかめしく、〇〇なさま」。 おーい!笑。 まあ、他の説明をよく読め…

少~し愛して【スキレットあれこれ】

少し愛して。 長〜く愛して。 …なんて言うコマーシャルがあったけど笑。 熱しやすく、冷めやすいのは日本人の常・・・ 白状すると、昨年大流行のスキレット。 今までにも何度か苦い思いをしていて。 最初に買ったのは大学生の頃。 元々お値段も安く、見た目…

ハレとケ【和風ビビンパ】

一年で一番のハレの日々も、もう終わり笑。 ただ、ご家族との時間が終わって、これから新年会、の方も多いのでは。 ハレの日と言えばちらし寿司。 でも、最近は、実は甘さがちょっとニガテかも…と言う人や、寿司酢の糖分が気になる、と言う人もチラホラ。 そ…

内と外【七草粥と千草焼き】

日本人の「内と外」。 内輪になるとはっちゃけたり。 外面だけは良かったり。 うちは家にも通じていて。 鬼は外福は内。 謡にも内外があり。 元はよく知られたり、演じられるものが内。 さて、松の内も今日が最後。 年神様ともしばしのお別れ。 最近では衣手…

あのケーキ笑。【卵1個のスキレットパンケーキ】

残り少ないお正月休み(すでに終了の人も涙)。 冬のおままごと遊び、第2弾笑。 さてさて去年、流行りましたねぇ…。 「あの肉」 なんだそれ?っていう人もいらっしゃるかもですが笑。 いわゆるマンガに出てきた、両側から太〜い骨が出ているカタマリのお肉笑。…

ままごと遊び【一口おこわおむすび】

3日目です。 余るんですよねぇ… …モチ米笑。 余りますよ、これから笑。 お正月ディスプレイにダマされて笑。 ホームベーカリーを持ってた時なんか、つい。 なんか、できる気がするんだもの。 一回は笑。 でも少人数だと結局使いきれなくて… ずーっと、ある。…

謹賀新年【お雑煮】

明けましておめでとうございます! 去年の夏からはや半年。 今年もどうかよろしくお願い申し上げます。 さてさて、お正月と言えばお雑煮談義。 ケ◯ミ◯ショーなんかでもお馴染みの。 今日はウチの実家風。 出汁は昆布、カツオ、焼いたスルメで、醤油味のお澄…

感謝感謝【レンズ豆のスープ】

今年もありがとうございました。 …という言葉が似合う時季になりました。 感謝祭、本当はクリスマスより前の話。 でも日本では、感謝の季節は1年の終わり。 本来は感謝祭で焼いたハムやターキーの骨で翌朝作るハム&ビーンズスープ。今日はクミンでほんのりエ…

聖しこの夜【アフターパーティのホットワイン】

Silent night Holy night All is calm, all is bright.... 今年も来ましたか、サンタクロース笑。 今年もなりました、の人の方も…。 さてさてパーティも終わって。 主役のタメに頑張ったアナタも。 そもそもパーティなんぞないわい!のアナタも笑。 ビタミン…

パーティピープル【グリーンオリーブのフライ】

パリピ、って言うんだそうです笑。 パーティピープル。 パーティピープル→パーリーピーポー(予測変換で出る!)→パリピ。 最後の省略だけなんかイキナリ日本の遺伝子が…笑。 で、昨日の肴より、今日はちょっとゴージャス。 …と言っても、実は以前、輸入食品店…

3日目の肴【新年のおつまみ三種ー和風ポテサラ・柚子風味の紅白ピクルス・鶏スペアリブとごぼうの山椒煮込み】

もう、いくつ寝るかは分かります笑。 お正月、来ますねぇ… 御節にお餅、最近だとローストビーフとか洋風のご馳走も多いのかも。 スーパーも2日から開いてるし、昔みたいに沢山の御節やお煮しめを作って、それを毎日、ということは無いにしても… お年賀兼ねて…

ミッション【豚肉のリエットなどークリスマスのオードブル】

…と言っても、インポッシブルの方ではありません笑。 小さい頃、温泉街の小さなミッション系幼稚園に通っていて。 クリスマス会が終われば冬休み。 毎年、その年の絵本をもらって家に帰る。 家の林のモミの木は少なくて貴重なので、杉で代用。仕舞ってあるオ…

主役【チンゲン菜のスープ2種】

「チンゲン菜師匠、入られました〜」笑。 …ブルーマンデーと言うけれど。 外勤の翌日、出社してみると。 なにやら良い気配笑。 同僚の家庭菜園からみんなにおすそ分け。 ルッコラ、小松菜、カブ、にんじん、マスタードリーフ、チンゲン菜。 張ちきれるような…

白い季節【鱈と白インゲン豆のグラタン】

目で味わう、というけれど、色で料理を作ることもしばしば。 そう言えば、ばあちゃんもそうしてたっけ。 吐く息も白くなる季節。 白い料理が食べたくなる。 ちょっと前の朝ドラ。 ワタシも子どもの頃はご多聞にもれず『赤毛のアン』にカブれていて笑。 自然…

三つ子のタマシイ【子持ちハタハタの煮付け】

雑食である。 なんでも食べる。 キライ認定済みのモノでも、新手のが出ると試してみたり笑。 ただ… ヤッパリ自分で魚を煮る時には、基本砂糖が入れられない笑。 ランチ時の定食屋さんでは「この甘辛いのが美味しいよね〜」なんて、黒ムツの煮付けなんか調子…

二人静【生鱈子と葱の小鍋立て】

二人静というお能があって。 静御前に憑依された菜摘女が、静御前の霊と並んで舞うという笑。 二人で相舞う難しい曲。 ワタシの所属する流派では、同じ力量の名手が2人同時に揃うことはありえない、とのことである時代から舞われなくなったらしい。 某時代劇…