うをとおなすと

おさかな買いになす買いに。のほほんな毎日をつづります。

オマージュ【穴ごぼう丼】

暑かったですよねぇ…今年の夏。 ほんっとに暑かった。 そして、まだ暑い…涙。 しかも、個人的なことですがそんな夏に限って超多忙。 料理もなかなか凝るワケに行かず。 外で美味しいものでも食べて精をつけねば、等と思いつつ…。 …いかんせん、高かった。 鰻…

出会い【サワラの白子と豆腐の炊き合わせ】

「一目会ったその日から…」 名調子のテレビ番組、ありましたよねぇ。 カーテン越しに出会った2人が結ばれるかどうか。今と較べれば出会い番組と言ってもほのぼのな感じ笑。 春のスーパーにも出会いがいっぱい。 ご近所のスーパーさんは、たまに普段は仕入れ…

夏まだき【葉玉ねぎとカブのミルク煮】

アッという間に桜も過ぎて。 ただ今年は初夏らしく。 陽射しは強いけど、爽やかな空気。 でも、夜は少し肌寒いくらい。 昼はそろそろ冷たいものを飲み過ぎたりして。 こんな日は、春野菜の優しいシチュー。 トロミも軽めで。 チョット手間ですが、旬のあさり…

木の芽時【ホタルイカと木の芽の冷製ジェノベーゼ】

木の芽時。 本当は古来、3月、4月の季節の変わり目に、心身の調子を崩してしまうこと。 最近はそれを乗り越えても5月病、が待ってたりするのだけれど笑。 木の芽時の終わりにようやく顔を出す本当の木の芽。 ただ、本当に若く、柔らかいのはほんの一瞬。 葉…

たからもの【鯛と沢庵の混ぜ寿司】

子供の頃、沢庵の細巻きが大好きだった。 しょっぱくて、パリッとした沢庵と、酢飯の爽やかな味。良い香りの海苔の、歯切れの良さ。 胡瓜やかんぴょうは放っといて、沢庵巻きばっかり食べて怒られたっけ笑。 でも自分では作ったことがなく。 理由は沢庵。 甘…

別れと出会い【牡蠣と菜の花のザッと煮】

出ちゃいましたよ…。 とうとう…。 「今シーズンの牡蠣フライ終わりました」 商店街のトンカツ屋さん。 終わったか〜っっ… 時すでに遅し。 「走り」だ「旬」だに浮かれるクセに。 食べられなくなると聞くと、急に惜しくなるのが人情笑。 でもだから、「出会い…

ランデブー【鯛と芹の梅春巻き】

今日は春のお話。 謡曲に胡蝶というのがあって。 カンタンに言うと…。 全ての花と戯れて来た蝶の精が、唯一つ、会ったことの無い冬の花、梅に焦がれて会いに来ると言う筋書き。 …というと胡蝶まるでプレイボーイの様ですが笑。胡蝶の精であるシテは女性です…

イカ天国【いかとじゃがいも、グリンピースの洋風煮込み】

イカ天…って今覚えている人いるんだろうか… ちなみに「イカの天ぷらダロ?」、のお父さんも、駄菓子屋のおばあちゃんを思い浮かべたお兄さんも、違います。 違います。(もう一度笑) いかすバンド天国。 俳優さんとバラドルさんが司会のバンドの勝ち抜き番組…

郷に入りては【カレイの甘酢あんかけ】

コロッケ、トンカツ、ハンバーグ。 カレーにオムライス。 日本生まれの欧米?料理笑。 洋食。 新しもの好きのワタシたち。 外国や地方の料理を取り入れて、すぐにアレンジ笑。 お隣の国の中国のお料理もそう… 最近は本格的な豊かな地方料理のお店もたくさん…

小さな喜び【ひいかのオレガノ香味パン粉詰め】

学校を卒業するとき、恩師にもらった言葉がある。 petite merveille 恩師と言っても、尊敬のあまり遠くから包丁さばきを観るだけが精一杯、の先生だったので、意味も聞けず笑。 調べてみれば、「ささやかな感動」「小さな驚き」。 驚く方も、驚かせる方も。 …

ハレとケ【和風ビビンパ】

一年で一番のハレの日々も、もう終わり笑。 ただ、ご家族との時間が終わって、これから新年会、の方も多いのでは。 ハレの日と言えばちらし寿司。 でも、最近は、実は甘さがちょっとニガテかも…と言う人や、寿司酢の糖分が気になる、と言う人もチラホラ。 そ…

三つ子のタマシイ【子持ちハタハタの煮付け】

雑食である。 なんでも食べる。 キライ認定済みのモノでも、新手のが出ると試してみたり笑。 ただ… ヤッパリ自分で魚を煮る時には、基本砂糖が入れられない笑。 ランチ時の定食屋さんでは「この甘辛いのが美味しいよね〜」なんて、黒ムツの煮付けなんか調子…

二人静【生鱈子と葱の小鍋立て】

二人静というお能があって。 静御前に憑依された菜摘女が、静御前の霊と並んで舞うという笑。 二人で相舞う難しい曲。 ワタシの所属する流派では、同じ力量の名手が2人同時に揃うことはありえない、とのことである時代から舞われなくなったらしい。 某時代劇…

第5問笑【ネギとセロリのシーフード梅酢マリネ】

さて第5問です。 (なんのこっちゃ笑) 昨日の鶏の南蛮漬け http://iche.hatenablog.com/entry/2016/11/24/132126 に続く、自家製梅酢料理第二弾笑。 マリネです。 秋なのでセロリだけど、春ならウドや山菜で。 サッと茹でた野菜、シーフードを梅酢、塩こしょ…

私は牡蠣になりたい【ニューイングランド風牡蠣のチャウダー】

英語でoysterと言えば無口の象徴だそうで… 日本語なら「貝のように口を閉ざす」という所を「牡蠣のように黙っている」と。 たしかに殻の武骨なゴツゴツは、チョット健さんぽい?笑かも。 対してcram(アサリなど比較的小型の二枚貝)は日本で言えば「すし詰め…

秘め事【春菊の茎と鮭の混ぜ寿司】

(今日のBGMは古畑任三郎のテーマです) お客様にはヒミツです… たっくさんの春菊をサッと煮て食べる、素晴らしく美味しい鍋があるんです… でも、サッと食べるので春菊はキレイに葉むしりして(茎から外して)、砂を丹念に洗い流す必要があります。 …面倒です。 …

きっとうまくいく【さばそぼろ】

サヴァ?(どう?) サヴァビアーン。(うまく行ってるよ) …ということで鯖です。 はい、そうです。 オヤジギャグです。 …が何か?笑 さばそぼろは作っている人も多いと思うけれど、冷蔵庫掃除にはぴったり。 あと、サバの身をスプーンで掻きとる、みたいなちょ…

ふるさと訛り【四方竹とニシンの煮物】

ふるさとのなまりが聞きたくて、昔の人は駅に行ったけど、今ならどうするだろう。 youtube? LINEでリアルタイムで話せるから大丈夫? …いやいや、今ならデパートじゃないか。 と言っても食の方言。 今日見つけたのは四方竹(しほうちく)。 なんでも高知で採れ…

秋味【鮭のヘルシー味噌カツ】

遠い思い出。 岐阜出身の親類が作ってくれたものの中で、ひときわ好きだったのが、味噌カツ。 ビフカツに八丁味噌の香ばしいタレ。 そこはかとない異文化体験感もあり笑。 もうずーっと昔の笑、小さな頃のことだけど。 …そんな事を考えながらスーパーを歩い…

氏より育ち【たらこの吟醸粕漬け】

「スーパーで一番安いタラコです。」 いいですか? 繰り返します。 今日の主役は 「スーパーで、一番、安い、タラコです。」 ステキな箱に入っている、高いのはダメです笑。 小さくて、箸で切ろうと思うと意外に固くて上手に切れなくて笑、スーパーで大体298…

異種格闘笑【秋刀魚とニラの韓国風ぬた】

クセが強い人、っている笑。 で、周りがそういう人同士鉢会わせない様に気を使ってると、意外に意気投合しちゃったりして。 これはまさにそんな感じ。 個性同士のぶつかり合い笑。 きっかけはご近所に到来した大量の新鮮なサンマ。何尾使っても良いので料理…

ひかえおろう〜笑【鯛かぶら】

寒くなると帰宅時間も早くなり・・・ 家で時代劇など。 さて立ち回りの後、助さん格さんが印籠を出して一言。 「頭が高い、ひかえおろう〜!」 「はは〜っっ」 子供の頃は、時代劇好きな割りに、主人公が困った立場や誤解に曝されると観られなかったので笑(…

あのころの未来【かすべ(エイ)のムニエル ケイパーソース】

あのころの未来に ぼくらは立っているのかな… …こう問いかけている時は、きっと違うのだろう… 15年ほど前、いろんなことがあって、思い切って子どもの頃から憧れていた学校に入った。 小さい頃から身体が弱かったり、大人の事情があったりして、一度も本心か…

土産話【ホタテと木綿豆腐のカルパッチョ レモンオイル風味】

旅好きの同僚のお土産は、レモン風味のオリーブオイル。 小さな瓶の向こうにイタリアの空。 建築の話。 街を彩るモチーフの話。 こういう仕事をしていて良かったと思える時間。 旅するのも良いけれど、旅の話を聞くのも好きだ。 オイルの香りを最大限に楽し…

オオギリスト【サンマとじゃがいものサフラン焼き】

大喜利番組が好きだったりする。 日曜夕方の長寿番組もだけど、特に、深夜全国から参加する、某国営放送の。 今までで一番気に入ったお題は… 「桃太郎に動物たちがイラッ!さて桃太郎、何と言った?」 答え「夜、宿で「動物とか良いですかぁ?」と聞いていた…

ダシにする【アクアパッツァ風一人鍋】

ダシにする、っていう言葉、実はあんまり語源がわからないらしい・・・。 「仕事をダシに…」、とかいうアレ笑。 具(本題?)じゃない出汁、の意味だとか、山車の様に前に押し立てて、その間にホントのことをやっちゃうことだとか。 まさに「諸説あり」。 さて…

ピッカピカ【メカジキのエスニック甘酢】

最近観ない気がするけど、「ピッカピカの〜♪」で始まる例のCMが結構好きで。 りんごのほっぺの田舎の子。 チョットおしゃまな都会の子。 子どもの頃は、自分たちのところには来ないかな〜とちょっとライバル心だったり笑。 そんなわけで、今でもピカピカのも…

ミスマッチ?【ぶりの竜田揚げと長芋の素揚げ】

ちょっと変わった調理法って、どうしても魅力です笑。 さて長芋。 もちろん生で短冊が一番有名。 叩いても。 シャキシャキ、ツルル。 でもウチの田舎では、長芋、炊くんです。 他の煮物にはあまり砂糖を使わないのですが、ちょっとお砂糖を入れて、甘めに。 …

キラキラネーム☆【すずきの水晶蒸し】

料理の場合、名前もやっぱり大事だと思う。 青みをいかした「翡翠」とか。 「利休」や「幽庵」みたいな、ちょっとペダンティック?なもの。 そんなじゃなくても「パリパリ」とか「香ばし」とか笑。 夏に作りたくなるのは、透き通った料理。 ちょっとキラキラ…

適材適所【カマスのセビーチェ風カルパッチョ】

大忙しの帰り、駅デパートでお刺身用のカマスのサクを発見。しかもタイムセール笑。 …ところが…鮮度は悪くないのだけれど、柔らかい身質がパックの中でちょっと崩れていて。 うーん。 冷蔵庫にはフルーツトマト2個、ピーマン1個、切りかけの玉ねぎ、ニンニク…